心は空気で出来ている

空気を読むな、呼吸しろ。

ひさびさにクッソムカついた話

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怒りをもっとくれ 本気になりたいんだ

まだ 全然足んねえな 怒らせてくれよ

 

 普段はホトケレベルで温厚な私ですが、って自分で言っちゃうほど温厚な私ですが、今日は久しぶりに、ちょうムカついた事件がありました。これほど腹が立つのは年に一度あるかないかというレベルなので、記念に思い出エントリーを残したいと思います。

 この話は、人が読んでも大して怒るようなことではないのかもしれません。怒りのツボというのは人それぞれありますからね。私の書き方が伝わりにくい可能性もあります。何にせよ、いくぶん落ち着いて振り返ることができる今、小一時間も続いた怒りの顛末について語ります。少々言葉を荒げる場面もありますので、苦手な方はご遠慮ください。

 先週、私は自分の乗用車を修理に出しました。前に乗っていた車の時から付き合いのある民間整備工場です。そこは中古車販売もしていて、嫁さんの今の車と前の車はそこで買ったものです。

 その整備工場との付き合いは嫁さんのほうが先で、私がそこに自分の車を車検に出すようになったのは、嫁さんの勧めがあったからでした。初めてそこに車検を頼んだ時、私の車も嫁さんの顧客情報にくっついて登録されました。どうせ同じ住所だし、向こうもそのほうが管理が楽なんだろうと思って、特に不便も感じませんでした。

 しかしその後、車検の案内などが、私の車のものであっても、嫁さんの名前で届くので、そのお知らせに私が気づかなかったりすることがありました。嫁さんは嫁さんでなかなかの抜け作なので、はがきなどを見て私宛ての内容だとわかっても、連絡を忘れることがありました。

 それと同じように、今回の修理でも、部品が届いたので何日に車をお預かりできます、という連絡の電話が私に来たのですが、なぜか嫁さんのほうにも電話が入っていました。なんでわざわざ嫁さんにまで連絡するのか、ちょっと意味不明でした。私に連絡をくれたのは現場の整備士の人でしたが、嫁さんに電話を入れたのは事務の女性だったようです。事務の女性が、コンピュータの顧客情報を見て、機械的に処理しているだけなのかなと思いました。

 車を預けた時に、現場の整備士さんが、出来上がりは月曜日(今日)になると思います、と言っていたので、今日は残業をせずに仕事を切り上げました。しかし電話に整備工場からの着信は残っていませんでした。予定が少し延びたのかな、と思い、ちょっと買い物をしてから家に帰りました。

 家に帰って、着替えながら「今日は整備工場から連絡なかったから、車を取りに行くのは明日になるかも」と嫁さんに話すと、嫁さんが「ごめん、そういえば修理できたって電話来たよ。連絡するの忘れてた」って。

 ちょ、おまっ……はぁ!?いやいやいや。そっちに連絡来てたら俺に回すだろ普通。何にも連絡ないから、まだ出来てないもんだとばかり思って、のんびり買い物してきちゃったよ。今からだと営業時間ギリギリじゃん。代車にガソリン入れて返さないかんのに。マジか。なんだそれ。あーもう。あーもうムカついた。くっそう、何なんだよ。今日出来上がる予定だって前に言っといたでしょ。

 いやそれよりも、整備工場はなんでこっちに連絡しないんだ。なんで俺じゃなくて嫁に連絡するんだ。俺の車を俺が持って行って俺が修理を頼んだのに、なんで嫁に連絡するんだよ。嫁は関係ないだろーが。そもそもなにか?そっちで俺は嫁のヒモ扱いなのか?嫁の顧客情報に俺の車が紐付けられてるってか?うるせぇよ。うるうるせぇよ。うるせぇよ。

 これをきっかけに、今まで嫁さんの付属品のように扱われてきた不満が一気に爆発したようです。憤懣やるかたない気持ちを抱えつつ、整備工場に向かいました。ラジオを聴きながら走っていましたが、ムカついて全く内容が入ってきません。これは事務の女性に説教してやろうか。それとも整備士に文句を言おうか。誰に言えばいいんだろう。ちょっと常識がないんじゃないか。おたくのわけわからない連絡のせいで、うちの夫婦関係にヒビが入ったぞ。どうしてくれる。

 でも、整備工場で車を受けとるとき、結局何も言わずに帰ってきました。事務所で待っている間、ちょっとぶすっとした表情になっていたかもしれませんが、車を渡してくれた整備士さんには笑顔でありがとうって言いました。

 たぶん、あそこで何か言い出したら、ブレーキをかける自信がなかったのだと思います。普段から怒ることがないので、相手に怒りを伝えるときにどこまで言えばいいのか、どこらへんで抑えればいいのか、加減がわからないんです。それに、いきなり怒ってクレームを入れたら、自分を嫌いになると思います。

 昔、どんな店でもとりあえずクレームをつける変人上司の下で働いていたことがあるので、クレーマーには嫌悪感しかありません。それに、なんで自分が怒っているのか、最初のいきさつからこまごまと説明していたら、途中でアホらしくなるに決まっています。最終的には男のプライドが傷ついたっていう程度の話にしかならないでしょう。はぁ、かっこ悪い。

 これを書いているうちに、また少し怒りが蘇ってきましたが、もういいんです。もしかすると、これも男性更年期障害の症状かもしれないし。整備工場や嫁さんに怒ったところで、何も解決しません。みんなが嫌な気分になるだけです。

 だけど、あそこにはもう二度と修理も車検も頼まないでしょう。金輪際。

 臨、兵、闘、者、皆、金、輪、際、前!

 では本日も、まことにお粗末さまでした。

怒りをくれよ

怒りをくれよ

 
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