ペンデュミオンの螺旋

なんでもかんでも思いつきだけで好き勝手に書いています

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「困難を抱えた人」と「王様ランキング」

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平和と信頼だけが望みだ

失うものがあっても

 

 統合失調症と思われるコンビニ店員さんとの顛末を書き綴ったブログが、ホッテントリに入っていました。

blogos.com

 理不尽な対応に傷ついた娘さんを思う親心と、本人にはどうしようもない精神疾患を抱えている(と思われる)コンビニ店員さんの困難を思う心。私には到底真似のできない大人の対応だと思いました。

 この記事を読んで、最近読み始めた「王様ランキング」というWeb漫画を思い出しました。こちらもちょっと前にホッテントリ入りして話題になったので、それをきっかけに読み始めた人もいるんじゃないでしょうか。

mangahack.com

 主人公の王子様・ボッジは、生まれつき耳が聞こえず、言葉を話すことができません。さらに、王である父親が魔物と取引したことで、人並みの膂力も持っていません。そんなハンティキャップを背負ったボッジが、持ち前の忍耐強さと信念、人の好さを生かして、王への道を歩む、というストーリーです。

 絵柄は今どきの綺麗な線ではなく、昭和を思わせる素朴な線です。読み始めた時の印象は、「ワンパンマン」のONEが「ワンピース」を描いたらこんな感じになるのかな、と思いました。あくまで個人のうすぼんやりした感想で、何か分析したわけではありませんので悪しからず。

 王になることを夢見るボッジですが、自身のハンディキャップ、腹違いの弟の存在、周囲の大人たちの思惑などが、時に障害となり、時に助けとなりつつ、成長していきます。

 ファンタジー色のある世界観で、モンスターや魔法が出てきます。人間もまた、現実離れした強さや能力を持った者がゴロゴロいます。そんな世界で「強さ」とは何か、ということを深く考えさせられる物語になっています。

 ハンディキャップを背負った兄を疎ましく思い、同じように障害を背負った町の人を見て「あんな状態で生きるくらいなら死を選ぶ」とまで言う弟。それに対して家臣は「ああいった状態で生きていく自信がないのか」と問います。

 もちろん、ひとつの正解で終わるような話ではないのですが、人生の価値を「生産性」で測られる社会の病理に、一石を投じる問いかけと言えるのではないでしょうか。

 ということで、本日もお粗末さまでした。

移民の歌 [生]

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