鱗のように 身にまとったものは捨てて
泳いでいけ 君のもとへ 君のもとへ それでいいはずなんだ
今日は床屋に行ってきました。いつもの1000円カットです。
この時の順番を飛ばしたおばさんが担当でした。私は顔を覚えていましたが、おばさんのほうは覚えてたかな。
適当に伸びた分だけカットしてもらうように頼んで、おばさんに頭を任せました。
私はだいたいスポーツ刈りに近い短めにするので、今回も6ミリで刈り上げてもらいました。昔は床屋さんに行くと、髪の長さを3分とか5分とか言っていたものですが、最近はやはりお客さんに通じないのか、ミリで言いますね。昔からやっている床屋さんでは今でも分で言うのかな。
それで、電動バリカンで頭の側面をブイーンと刈り上げてもらっていたんですが、ちょっと気になったのは、おばさんの手がずっと私の頭頂部を掴んでいたことです。
小柄な女性なので、そんなにガッシリ強力に掴まれたわけではないんですが、そこそこ力を込めて、カットの最中ずっと掴まれていたので、バリカン使う時ってこんな風だっけ?と思いながら頭を任せていました。
バリカンを当てやすい角度に固定したいというのはわかるんですけど、普通に頭をまっすぐにしている時でも、ずっと頭頂部を掴まれた状態だったんですよ。それが何かこう、妙な気分でしたね。若干、拘束されてるみたいな感覚。
床屋に行くとたまに思い出すのが、子どもの頃に読んだ日野日出志のホラー漫画です。「まだらの卵」という単行本に収められた短編で「ウロコのない魚」という話。ストーリはほぼ忘れましたが、気の触れた床屋の親父が、カミソリで少年を切り刻んでしまうというラストが強烈に印象に残っています。
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少年を切り刻む場面は直接的には描かれず、他の客のセリフで説明されていて、それが逆に想像を掻き立てられる演出です。
大人になってからも、床屋で髭を剃られている時に「今なら簡単に殺されるな」と思ったりしていました。しかし今は1000円カットのお店にしか行かないので、喉に剃刀を当てられることはありません。今日は髭を剃ってもらったわけではありませんが、頭を掴まれている最中、久しぶりに「ウロコのない魚」のことを思い出しました。
日野日出志の漫画は、子どもの頃に読んで、めちゃくちゃ怖くてお風呂に入れなくなったものですが、大人になった今は、あの強烈な絵柄と生々しい世界に魅力を感じます。不思議なもんですね。
ということで、本日もお粗末さまでした。
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