The More You Give Babe the Less You Lose
運が悪けりゃ死ぬだけさ 死ぬだけさ
6月のはじめ頃に、こんな記事を書きました。
そして今朝、昨年ザリガニが現れたのとほぼ同じ場所に、またしてもザリガニが立ちはだかりました。前回ザリガニがいた場所と、ほんの十数メートルしか離れていないと思います。
今回、ザリガニに気づいたのは数メートル手前でした。なぜ気づくのが遅れたかというと、前回と立ちポーズが異なっていたからです。直前まで、完全にただのゴミだと思ってました。
ところが、色を視認できる距離まで近づいたところで、ザリガニだとわかりました。前回は両腕というか両ハサミを持ち上げて、威嚇するようなポーズでしたが、今朝のザリガニは片腕というか片ハサミだけ持ち上げて、まるで知り合いに手を挙げてあいさつするような恰好でした。
あるいは、不幸にも片腕というか片ハサミを、すでに他の車に轢かれてしまって、上げることができなかったのかもしれません。車線のど真ん中ではなく、微妙に左寄りだったので、運が悪ければ命を落としていてもおかしくない位置でした。
2年連続で、車の前に立ちはだかるザリガニを見て考えました。
あの行為は、地域に住むザリガニの間で、古くから継承されている儀式なのではないか。車が走る道路に出て、正面に立ちはだかり、ハサミを上げて威嚇のポーズをとる。そして無事に田んぼへと戻ってきた者だけが、一人前の大人として認められる、みたいな。
つまり、バンジージャンプと同じ理屈です。今ではレジャーとして有名なバンジージャンプですが、元々はバヌアツのペンテコステ島で行われる、ナゴールという成人への通過儀にヒントを得たものです。昔、「驚異の世界」というドキュメンタリー番組のオープニング映像で流れていました。子供心に「なんか面白そう」と思っていました。
あの一帯に生息するザリガニたちは、大人の階段を上るために、田んぼの泥の中から危険なアスファルトへと身を投げ出すのでしょう。命がけですね。
あるいは、単にヒッチハイクの真似事なのかもしれません。よく考えたら、彼らアメリカ原産だから。どこの田んぼに行くつもりなのかなぁ。
ということで、本日もお粗末さまでした。