女だてらに 城主(あるじ)を名乗り
国を背負って 行くその身には
つらい涙が 流れて止まぬ
嫁さんの叔父さんが、岩村醸造のお酒を定期購入しているそうで、年2回ほど、飲みきれない分が我が家に配給されます。
先月のお盆に嫁さんの実家へ行ったとき、「ゑなのほまれ 本醸造 Light」という銘柄の日本酒を一升瓶でもらいました。
私の場合、夏場はだいたいビールかチューハイを好むため、日本酒はあまり飲みません。封を切ってしまうと、早く飲まなければ味が落ちるので、涼しくなるまで楽しみにとっておきました。
そして最近ようやく夜も涼しくなってきたので、一升瓶の封を切りました。おそらくアルミ製の柔らかいキャップを、切れ目からめくってぐるりと開きます。開いたところは金属の切れ目で鋭く、手を切る恐れがあるので注意書きがしてあります。
お酒の瓶の外側のキャップには、よくあのタイプのものが使われていますが、もうちょっと安全なものはできないんでしょうか。ちょっとした不注意で簡単にスカッと手を切りそうなので、毎回そう思います。今のところあれで怪我をしたことはありませんが。
樹脂を金属で覆った栓をポン!と抜くと、日本酒の豊潤な香りが狭い瓶の口からあふれ出てきます。日本酒の香りを嗅ぐのは半年ぶりかな。さわやかな軽い香りがします。
お義父さんから、このお酒は冷やがいいと聞いていましたが、冷やすのが面倒なので常温で飲みました。岩村醸造の商品ページには、冷やでも常温でも燗でも「飲み頃」と書いてあったので。
愛用の湯飲みに注ぐと、うっすら黄みがかった色をしています。一口含んで味と香りを確かめます。確かに、淡麗甘口というだけあって、すっきりした味わいで、口の中に甘みが広がります。鼻に抜ける香りはフルーティと言ってもいいくらいのさわやかさ。これだけ甘いと、やはり冷やのほうがおいしく感じるかも。燗にすると、人によっては甘すぎると感じるかもしれません。
すっきり飲みやすいので、うっかりすると飲みすぎそうです。飲みながらこの記事を書いていますが、すでに2杯目。だいたい1合くらいでしょうか。もっとゆっくり飲みたいけど、あまり時間が経つとほら、味が落ちるから。早く飲んじゃわないと。
あと1杯飲んだら今日は閉店ガラガラにします。
ということで、半年ぶりに飲んだ日本酒は美味かったという話です。
本日もお粗末さまでした。