心は空気で出来ている

空気を読むな、呼吸しろ。

歳を聞かれて即答できなくなったとき

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歳を取っても 枯れない愛を注いでく

生まれた時から 100年先も

君は僕らの太陽だから

 

 先日、仕事でしょっちゅう顔を合わせるけれど、あまり立ち入った話はしたことのない人と、たまたま話をする機会がありました。

 そこで、歳はいくつなんですか?と聞かれて、答えようとしたものの即答できず、ちょっと考えてしまいました。生まれ年から計算して、今年で〇〇歳になりますと答えたのですが、その間が変に思われたかもしれません。

 いつの頃からか、自分の年齢を覚えなくなりました。たぶん30代に入ってからだと思います。30歳までは、自分の年齢は常に頭の中のすぐ取り出せる場所にあって、聞かれれば即答できていました。

 それが、30歳を過ぎた頃から、自分の年齢を頭の中にしまっておく場所が、机の引き出しから押入れの衣装ケースに移動したみたいに、即答できなくなりました。

 しかし、生まれ年はさすがに覚えていて、自分の年齢を思い出すのではなくて、生まれ年から計算していくつになるかを導き出す、という手順を踏むようになりました。

 若い頃は(子ども時代も含めて)自分の年齢がいつでも頭の中にあったような気がします。それが、ある時期から、不思議なほど自分の年齢に興味がなくなったんですけど、何なんでしょうねこれ。

 ふっと、自分の歳を考えたときに、え~と、いくつになるんだっけ?と毎回考えてしまいます。

 例えば、何かの書類に生年月日や年齢を書いたりした時は、そのあとしばらくは覚えていて、即答できる状態なんですが、時間が経つとまた忘れてしまいます。

 自分の年齢って、わりと重要な個人情報だと思うんですが、自分の中での重要性は年々薄れていってます。そういうものなんでしょうか。それとも、人によってはいくつになっても自分の歳をしっかり覚えているものなんでしょうか。

 自分の歳に興味がなくなり、忘れて、どうでもよくなる理由というのが、何かあるのだろうとは思いますが、それが何かはいまいちはっきりしません。

 若い頃は、年を重ねて、成長していくことが嬉しかったのでしょうか。そしてある程度歳をとると、それ以上成長が見込めなくなり、逆に衰えることが増えていくので、歳をとることに意味を見出せなくなるのでしょうか。

 などと、それらしい理由を考えてみますが、まぁどうでもいいっちゃどうでもいいです。肉体的に老いを感じることはありますが、今はそれどころじゃない、というのが正直な話です。衰えようがボケようが、今は仕事してお金を作って子どもを育てなきゃならない、ということに意識が集中しているのかもしれません。

 そうやって、いずれ子育てが終わってふっと気がつくと、今よりもずっと歳をとってて、体も衰えて、俄かに迫りくる死に恐れおののく、みたいなことになるんでしょうか。

 子育てが終わってから死ぬまでに、ちょっとくらいは遊びたいな。

 ではまた!

 

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