「あいじょうだよ」って パパはいうけど
「アイジョー」じゃなくて メロンでしょ
先日、親戚からいただいたマスクメロンがいい具合に熟したので、家族で食べました。
しかし、息子氏は少し食べてすぐに吐き出し「苦い」と言ってそれ以上食べようとしませんでした。
私も、メロンを食べると口の中がヒリヒリというかイガイガというか、微妙に痛くなるのですが、メロンの美味しさがその痛みを凌駕しているので平気です。
ところが、嫁さんにその話をしても微妙な表情。
どうも、嫁さんはメロンを食べてもほとんどヒリヒリイガイガを感じないらしいのです。なんという強靭な口腔粘膜。
その割には、メロン大好き!というわけでもなさそうです。
私なんかはメロンの美味しさを余すことなく味わい尽くそうと、種を包んでいるヌメヌメした部分も一緒に食べます。そしてスイカみたいに種だけ後から出すのです。ただし、種だけを出すのはスイカよりはるかに難しい。繊維が絡みついて、口の中で種を分離するのが大変なんです。それでも食べたい。メロンの中で一番甘みが凝縮されている部分だから。
メロンがなぜ口の中をヒリヒリイガイガさせるのかを調べてみると、果汁に「ククミシン」というたんぱく質分解酵素が含まれているからだそうです。
あれ、でも酵素ってだいたいナントカーゼって名前がつかない?
プロテアーゼとかアミラーゼとかリパーゼとか。
そしたら、ククミシンもプロテアーゼの一種なんだそうで、メロンの学名である「ククミス・メロ」から名付けられた、メロン特有のプロテアーゼらしいです。なるほどそういうことか。
で、このククミシンはメロンの中でも種周辺で作られて、中心部の果汁に蓄積されているそうです。マイガッ!一番美味しいところにヒリヒリイガイガの原因が。
大事な種を害虫から守るためなんでしょうか。
それでも私は食べる。害虫は避けられても私は避けられません。人間だもの。
ということで、メロンが美味しかった話でした。
ではまた!
今回の参考文献はこちら。