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【追悼】ヒデキの思い出

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 そんなこといった あなたの後姿が

 もう見えなくなる 見えなくなる

 

 幼いころ、近所の家にでかい柴犬を飼っている家がありました。それが本当に柴犬だったかどうかは知りません。もしかしたら秋田犬だったかも。あるいは子どもだったので、中型犬が大きく見えただけかもしれません。今思うと、顔立ちは秋田犬じゃなかったので、大きめの雑種だった可能性もあります。

 その家の庭というか駐車場というか、庭兼駐車場のような敷地内には、一本の無花果が植わっていました。季節になると無花果の実が生って、いい匂いがしました。けれど子どもの頃の私は、無花果の種が苦手で、あまり好きではありませんでした。

 その無花果の樹には、ときどき大きなカミキリムシがいました。私は怖くて捕まえられませんでしたが、いとこのお兄さんが捕まえて、よく虫かごに入れて見せてくれました。

 私にとって、大きな犬と、無花果の樹がその家のシンボルのようなものでしたが、その家についてもっとも印象に残っているのは、西城秀樹のポスターでした。ドアを開けた正面の壁に、縦長で、西城秀樹の全身像が写ったポスターが貼ってありました。

 西城秀樹って大きい人なんだなぁと思っていましたが、あれが等身大だったかどうか定かではありません。ただ、夏場には玄関のドアを開けっ放しにしていることが多かったので、その家の前を通りがかると、よく西城秀樹と目が合いました。

 当時、西城秀樹のファンだった姉と一緒にその家の前を通った時、姉が言いました。

 「ちょっと待って、あのヒデキの写真を見ながら、動いてみて」

 言われたように、ポスターのヒデキを見ながら右へ左へ移動すると、まるでヒデキがずっと私と目線を合わせているように見えるではありませんか。

 「あのポスターすごいでしょ!ヒデキがずっとこっち見てるんだよ!」

 あのポスターに限らず、人の顔が正面を見ている写真を見ながら移動すると、ずっと目線が合っているように見えるのだということを知ったのは、だいぶ後になってからでした。

 小学校低学年だった当時、ドリフターズの「8時だョ!全員集合」によく出ていたヒデキ。白い衣装を着て、少年少女合唱団のコーナーに出ていたヒデキ。新曲が出ると、そのコーナーの後で披露していたヒデキ。

 『傷だらけのローラ』『ブーメランストリート』『ギャランドゥ』『ヤングマン』など、数々のヒット曲を渋谷公会堂のステージで披露していました。このあたりの曲は、当時覚えようと思っていたわけでもないのに、今でもそらで歌えます。ほとんど毎日のようにテレビから流れていましたからね。

 何十年経っても忘れない、歌のプレゼントをくれたヒデキに感謝感激。

 ご冥福をお祈りします。

 

ギャランドゥ

ギャランドゥ

 

 

 

YOUNG MAN

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