こんなに夜明けが美しいから
いえね、違うんですよ。私は決してロリコンではないんです。むしろオバコンとも言うべき傾向が強くて、50,60喜んで!というレベルなんです。
そんな私が今朝、中学生の少女に胸がキュンとしたという話です。
気持ち悪いと思ったあなた、どうぞ踵を返してお帰りください。あなたはきっと心が汚れています。そんなあなたに、私の感動が伝わるはずもありません。私は少女の清らかさにむしろ心が洗われるが如き感動を味わったのです。
はい、前置きはこのくらいで。
私の通勤路は、中学生の通学路と交差していて、横断歩道があります。出勤時間が投稿時間と被っているので、だいたいその横断歩道で中学生の群れが止まっているので、横断歩道の手前で車を止めるんです。
その子たちが通う中学校に、いずれ息子氏も通うことになるのだろうと思うと、息子氏の成長した姿と重ねて、他人とは思えず、微笑ましい気持ちで彼ら・彼女らが横断歩道を渡るのを見守るわけです。
で、私が車を止めると、たいていの子は頭を下げたりするんですが、まぁ普通はペコリと頭を下げる程度で、あまりこっちに目線を合わせたりしないし、自分が進む方向を見ながら、斜めに頭を下げる感じなんですよ。
今朝は、その横断歩道のところで、一人だけ、女の子が立っていました。私はいつものように車を止めました。
すると彼女は、わざわざ私に向き直って正対し、腰を折っておじぎをしたんですよ。なんなら軽く膝に手を当てるくらいの角度で。背中まで伸びた髪が後ろで束ねられていて、ぺこりと頭を下げた時にその髪がふぁさっと踊りましてね。
それから、まるで「ぱたぱたぱた…」と擬音が聞こえるような動作で、足早に横断歩道を渡っていったんです。
そのとき私の胸がですね、「キュンッ」と鳴ったんですよ。
これは決して不整脈とか逆流性食道炎とか、そういう臓器の不調ではなくて、ハートが射抜かれた音なんです。
もうね、マジかと。あんまりにもあんまりだと。朝からヤバいもん見ちまったなと。神は私を見捨ててはいなかったとすら思いましたね。いやそこまでは思わなかった。
私ももうアラフィフですし、いい年こいたおっさんですから、そりゃいろんな感情を味わってきましたよ。でも今朝の「キュンッ」はもしかしたら初めてかもしれない。そんくらい鮮烈な感覚でした。
いやね、そりゃ頭ではわかりますよ。こういう場面に出くわしたら、胸がきゅんとするだろうなということは理屈でわかります。でもね、今朝のはそういうことじゃないんです。理屈とか想像を超越したものです。神聖ですらある。
神聖であるがゆえに、思い出しても再現できない。今朝のシーンをいくら精密に思い描いたところで、あの「キュンッ」までは再生されないんです。だからこそ尊い。
いま、私の胸にあるのは今朝の「キュンッ」の余韻だけです。それでいいんです。
いや、いやいやいや、これは「萌え」などではない。そんな手垢のついた言葉で、あの感動を表現したくはありません。あの少女の神聖さは、決して触れられないものなのです。不可触なるものなのです。神聖とはそういうことでましょう?
もしかして計算?彼女は、自分がどう見られるかを意識して、ああいうおじぎをした?全然かまいませんよ。計算上等ですよ。それでも彼女のおじぎの神聖さは微塵も損なわれたりしません。そういうものなんです。わかりますか?
それで、ふと思ったんですが、JCのおじぎひとつでこんだけ語るおっさん、確かにキモいですね。すいません。
ではまた!
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