こんな話が盛り上がっていた。
SPRINGさんのツイート: "はじめまして。韓国の東映特撮ファンです。海外ファンでありながらこのような意見を発信するのはどうかと思いましたが、作品に反映されなくても、このような意見
作品に思い入れがあるからこその意見だろうな。議論が起こるのはいいが、あくまで個人の意見として、できれば国家云々は持ち出さないでほしい。戦争の悲惨さに国籍だの人種だのは関係ないからな。
2018/02/24 12:44
あらためて、この一連のツイートを読み返してみると、かなり息苦しい感触を覚えた。正直、子供向けのエンタメ作品にそこまで言うのもどうかと思う。言うのは自由だが。
戦争を軽々しく扱っちゃいけない、と言うのはわからなくもない。ただしそれは現実に起きた戦争、起きている戦争に関しては言えるけれども、フィクションとして抽象化した上で表現されたものに、あれやこれやと圧力をかけたり、規制やルールを設けるのは違うんじゃなかろうか。
実際の戦争と比べて、と言われても、比べてどうなるものでもなし。
これは、児童ポルノなどの表現規制問題にも通じるものがあると思う。どこがどう通じるのかという詳しい話は面倒なので割愛する。
ビルドを見て、戦争を軽々しくエンタメとして扱うな、と思う人はそれなりにいるようなのだけど、それがちょっと背筋にうすら寒いものを感じさせる。これも、かの国の「戦争教育」の賜物なのだろうか。いやおそらく日本にも、そういった考えを持つ人はいるのだろう。
戦争を忌み嫌い、戦争を憎み、戦争に反対する教育や運動。それが果たして戦争を根絶するのかというと、それは”決して”ない。その運動はむしろ、戦争を終わらせない方向に働くはずだ。
いわゆる常識的な人は、あからさまな悪事を行うことに関しては攻撃性を抑制できるが、大義名分や正義といった後ろ盾があると、いとも簡単にその攻撃性を解放する。
戦争への忌避、嫌悪、反発などといった意識は、戦争を撲滅することよりも、戦争に対する正義の攻撃という名目で、それ自体が目的と化す。すると、世の中から戦争が無くなってしまったら攻撃の対象がなくなり、戦争に反対するという活動の存在意義が失われることになる。
正義を成すためには悪が必要である。という単純な論理が、戦争が無くならない理由の一つであろう。
件の若者も、もし本当に戦争がいけないことだと思うなら、フィクションのテレビ番組に文句を言う前に、現実に戦争を起こしそうな北のあの人とか、アメリカのあの人に言うべきことがあるのではなかろうか。
真面目か!ということで、今日の話はおしまい。
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