こんばんは。毎週録音して聴いているラジオ番組のひとつ『上坂すみれの文化部は夜歩く』に、辻真先さんがゲストで登場していました。前の週から2回目の登場ですが、9日の回ではテレビ黎明期の話、今回はアニメやコミケの話題ということで、興味深い話がいくつも出てきました。
辻真先さんといえば、昭和末期に少年時代を過ごした私としては、アニメの脚本家としてつとに有名です。昔のアニメを観ると、ほとんどの作品のクレジットに名前が出ていると言っても過言ではないでしょうたぶん。昔は作品数が少ないというのもありますが、それにしても数多くの作品に携わったアニメ脚本の生ける伝説のような人です。最近の作品にも脚本を書いているということで、85歳にして現役バリバリのクリエイターです。
今回の放送の中で、聴いていてピクッと反応した話をいくつか取り上げます。
まずひとつは、かつて週刊少年チャンピオンで連載されていたスラップスティックギャグマンガの名作『マカロニほうれん荘』のアニメ化企画の話。そんな話があったとは。しかしフジテレビの部長が原作マンガの面白さを理解できず、ボツになったそうです。あんな面白いものをもったいない。そういえば『マカロニほうれん荘』のパソコン用エンタメソフト『マカロニほうれん荘インタラクティブ』というCD-ROMを持ってました。実家の押入れを探せばまだあるはず。って前にもどっかで書いた気がする。
もうひとつは朝日ソノラマで作家デビューした話。あの菊地秀行さんや、夢枕獏さんと同期のデビューだったそうです。ただし辻さんの本は全く売れなかったとか。まだラノベなんてジャンルはなくて、ジュブナイルというのがやっと出始めた頃の話です。
それで思い出しましたが、去年か一昨年、わりとまだ最近のことで、実家の押入れを片付けていたら、段ボール箱の中から辻先生の書いたアニメの小説化作品が出てきました。『小説・Dr.スランプ』と『小説・ルパン三世』の文庫本です。ただしこれは朝日ソノラマではなく、集英社コバルト文庫。今でも存在してるようですが、ラノベのレーベルみたいな位置づけなんでしょうか。
朝日ソノラマというと、菊地秀行さんのエイリアンシリーズ、吸血鬼ハンターD、夢枕獏さんのキマイラシリーズなどを中学生の頃に読んでいました。高校からはちょっとアダルトな作品に移行して、魔界都市ブルースシリーズとかサイコダイバーシリーズ、飢狼伝シリーズなんかを読んでました。シリーズものを続けて読んでいたのはこの2人の作家くらいでしょうか。栗本薫さんも読んでたけど、わりと早い段階で挫折しました。面白かったのになんでだろう。
話は逸れましたが、辻真先さんのインタビュー本『僕らを育てたシナリオとミステリーのすごい人』第5弾が今年の夏コミに出るそうです。すでに1~4が出ていて、去年の夏コミで辻先生がブースに入って4巻を手売りしたのだとか。
名古屋や地元の小さなコミケなら行ったことありますが、本家はまだ一度も経験がないので、生きてるうちに一度は行ってみたいものです。
というわけで、今日の話はここまで。
ではまた!