ペンデュミオンの螺旋

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オランウータンは「オレ強ぇ!」ってなったときに顔がでかくなる

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 以前、ラジオの『リミックスZ』で聴いて、すげぇと思った話です。

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 オランウータンのオスには、顔の周りに「フランジ」と呼ばれる肉塊が張り出しているものと、フランジがないものがいるそうです。フランジがあるオスを「フランジ雄」、ないオスを「アンフランジ雄」というそうです。

 機械設備などに関わる人ならわかると思いますが、配管のつなぎ目にある、鍔(つば)みたいな形状のでっぱり部分を「フランジ」って呼びますよね。つまりあれです。

 オランウータンというと、顔の周りに分厚い肉のだぶだぶができているイメージがあって、あれはオスが成長するとできるもんだと勝手に思っていましたが、どうやら違ったようです。

 オランウータンの生活は基本的に単独行動ですが、それぞれの活動範囲が重なって、ゆるい集団のような生活をしているそうで、その中でオス同士の争いが起きた時、喧嘩やメスの取り合いに勝ったオスは、自分は強いんだという自信を持つことで、ホルモンに変化が起きてフランジができるそうです。

 遺伝とか環境とか、食べ物とかメスとの関係とかじゃなく、「オレ強ぇ」となった時にフランジができるということです。ちょっとすごくないですか?自分は強いんだという自信、自覚が、顔の形態を変化させる。喧嘩に勝って「ドヤァ」ってなったときに、文字通り「顔がでかくなる」んですよ。

 しかも、一度そうなったら基本はもう元に戻らないとか。元に戻ったオスもいるそうですけど、それはかなり珍しい例外だそうです。しかもそいつはフランジ雄からアンフランジ雄になって、さらにまたフランジ雄に戻ったのだとか。ただ、フランジができるときにホルモンの関係で体に相当な負荷がかかるので、そう何回も顔をでかくできるわけではないとのこと。なんとなくわかる気がする。

 野生動物って、だいたい強いオスが喧嘩に勝ってメスを獲得して、子孫を残すっていうイメージありますよね。でもオランウータンは、フランジでもアンフランジでも、子孫を残せる確率は大して変わらないそうです。単にメスへのアプローチの仕方が違うだけで、アンフランジでもやれることはやれるんですね。

 フランジ雄はでかい声で叫んで、発情期のメスを呼び寄せる方式。アンフランジ雄は、こっそり近づいて直接的に交尾を試みる方式。喧嘩に勝ってでかい顔してても、子孫を残せる確率が同じなら、あんまり意味ないんじゃないかと思いますけど。ある意味公平なのかな。

 しかし、「オレ強ぇ」って思っただけで体に(というか顔に)形態変化が起きるってマジすげぇっす。厳密な評価基準や条件があるわけじゃなく、ただ単に自分で思っただけで、ある意味自己申告だけで肉体(というか顔)の形が変わってしまうって、なんか超能力っぽい気がします。人間で言うと喧嘩に勝って自信がつくとあそこがでかくなる、みたいなことですかね。違うか。

 絶滅の危機に瀕しているオランウータンですが、こんな面白い生態がある人間の近縁種なので、是非とも復活して欲しいです。

 ではまた!

 

 

森のなかのオランウータン学園 (野生動物を救おう!)

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