ペンデュミオンの螺旋

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見せてもらおうか、新しい人工知能の性能とやらを!

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 ひと月ほど前になりますが、こんな記事を「あとで読む」でブックマークしていました。

skeptics.hatenadiary.jp

 個人的にはシンギュラリティが起ころうが起こるまいがどっちでもよろしいのですが、起きたら面白いかなとは思います。上の記事の反論の内容には、ちょっと疑問符がつくところがありますので、いくつか論じてみたいと思います。

 論じます!(吟じます!みたいな感じで)

それでは、純粋に論理的な思考実験として、「自分自身の知能を超える人工的な知能を作ることができる存在」は可能なのでしょうか?

  これについては、人工的な知能にどこまでのものを求めるかで異なってくると思います。人間の知能をそっくりそのまま再現し、さらにそれをトータルで超越する知能が人工的に作られるか、というと、それについては懐疑的にならざるを得ません。なんとなれば、人が考え出した原理によって作動するなら、いかに高度な知能でろうと、それは人の知能を超えたとは言えないからです。人が自らの知能を超える人工知能を、何かの拍子にいきなり作り出すことは、原理的に不可能でしょう。バベルの塔のコンピュータのようなものが突然現れるとは思えません。バベルの塔のコンピュータを知らない若い人は各自で調べるように。

 しかし実際的な問題として、人工知能がトータルで人の知能を上回っている必要はなく、ある分野に特化すれば、人の知能を上回ることは可能だし、それはすでに実現されていることでもあります。AlphaGoは言うまでもなく、普通のパソコンですら、特定の分野に限れば人の知能を超えています。だからこそ道具として役立っている。で、そういうある分野でのみ人の知能を超えた人工知能が組み合わさることで、人が思いもよらなかった方向に進化する可能性は十分にあると思います。

 そもそも、世の中の在り方をがらりと変えるために、人の知能をトータルに超越した人工知能は必要ありません。ひとりの研究者が、いくつかの分野に特化した人工知能を組み合わせて、新たな特性を持った人工知能を作るかもしれません。そうすると、その人工知能は彼の知能を超えてはいないけれど、他の多くの専門家や、まして一般人などには想像もつかない、超越的な知能を持つ人工知能であるはずです。

 人はこれまで様々なものを発明し、作り出してきました。それらは人の能力を拡張し、それぞれの分野に限れば明らかに人の能力を上回っています。自動車、飛行機、コンピュータなどは、人の能力だけでは不可能なことを成し遂げるために作られたのです。知能に限って、人を超えるものを作り出すことが不可能だと言えるでしょうか。

 自動車や飛行機、コンピュータは、人の能力を拡張するためのものであって、人の能力を真似た機械ではありません。人工知能もまた、わざわざ人の知能の仕組みを真似る必要はなく、人のように考えたり、ある種の人格を有する必要もないのです。むしろ人のように考えていたら、人の能力を拡張し、不可能を可能にするという目的は果たせません。

 遅かれ早かれ、人工知能は人の暮らしを変えていくでしょう。いわゆるシンギュラリティは、人が期待するような形では起こらないかもしれない。人間がそんなに便利になれるわけないのと同様、社会もその人間の性質を反映するからです。たぶん50年後にも、自動運転車が空を走る予定はないでしょう。しかしいつの間にか、気が付いたら人工知能がなければ社会が回らない、という程度には浸透しているかもしれません。

 以上、人工知能の最先端とか全く勉強していないズブの素人が想像で論じました。この記事についての反論は(ないとは思いますが)ご自由です。ただし「あらあらそーなのデベソなの」ぐらいのことしか答えられませんのであしからず。

 ではまた!

 

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