ペンデュミオンの螺旋

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かっこいい「飛び方」の話

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 魔法少女もそうだけど、超能力少年に欠かせない能力、それは空を飛ぶ能力。

gokumatrix.hateblo.jp

 人間の「飛ぶこと」への憧れは、飛行機という文明の利器を生み出しました。しかし、人が本当に求めているのは、機械に乗って飛ぶことではありません。自分の力で自由自在に飛び回ることです。きっとそう。だから魔法少女も超能力少年も自由自在に空を飛ぶことができます。

 人間が単独で空を飛ぶという能力を発揮する作品は、漫画や映画、小説などで数多ありますが、空を飛ぶ時のポーズというのは実に様々です。人やキャラクターが単独で空を飛ぶ作品の歴史というのは興味ありますが、実際に調べるのは大変なのでやめときます。今回もまた僕個人の狭い知識をもとに考察していきますのであしからず。

 僕が知っている「空を飛べる架空の人物またはキャラクター」で一番古いのは、スーパーマンです。スーパーマンが飛ぶときには、両手のこぶしを握り、片腕を前に突き出し、もう片方の手は肘を曲げて腋を締める、というポーズ。そして身体の姿勢は、進行方向に向かってほぼ水平になります。

 これに類するのが鉄腕アトム。彼の場合は曲げたほうの肘が腋を締めていなかったり、両肘を曲げてガッツポーズみたいにしていたり、バリエーションはありますが、こぶしを突き出すという点でスーパーマン型に分類できると思います。同じく国産ロボでマジンガーZ。ジェットスクランダーを装着して空を飛ぶポーズは、鉄腕アトムと同じガッツポーズか、両手のこぶしをまっすぐ突き出すポーズです。鉄人28号もそうなんですが、初期の日本のロボットは両肘を曲げるガッツポーズが多いです。プロレスの影響ですかねぇ。マグマ大使もそんなイメージ。あくまで個人的なイメージですけど。

 さて次にウルトラマンウルトラマンは兄弟や親戚が多くて、みんなの飛び方が同じかどうか知りませんが、基本のウルトラマンに限って言えば、両手のひらを開き(指は閉じています)、手のひらを腹側に向けて両手を前に突き出します。水泳で飛び込むときのような体勢ですね。そして身体はやはり水平。一番空気抵抗が少なそうな、美しい飛びポーズです。

 次にうる星やつらラムちゃん。魔女を除いては珍しく「飛べる女子」である彼女の飛び方は、彼女自身のキャラクターも反映されていて、女性らしいしなやかなポージング。ヒーローやロボットと違って「飛ぶぞ!」という気合がなくてもいいので、ごく自然にふんわり浮かんでいるという感じの飛び方です。とりたててポーズというポーズがない、飛ぶことが日常の一部であるということを表現した飛び方です。

 さてそんな空飛ぶキャラクターの(個人的な)歴史の中で、僕が一番かっこいい「飛びポーズ」だと思ったのは、劇場アニメの幻魔大戦です。あの作品に出てくる超能力者たちの飛びポーズが、僕の目にはすごく新鮮で、かっこよく見えました。

 足は軽く開いて、膝も緩み、自由に動いている。腕もふわっと力が抜けた感じで肩から開いていて、身体は全体的にリラックスした姿勢。でも、軽くこぶしを握った両の手首が、キュッと内側に曲げられていて、そこに「戦う意思」のようなものが見て取れる。これ見よがしに「飛んでいるぞ」というポーズではなくて、体が浮き上がって自然にそのような姿勢になった、という感じ。何らかの推進力で飛ぶというより、無重力の中を意思の力で移動するようなイメージ。そう、まさに超能力で飛んでいるのだ、ということが見て取れる体勢なのです。

 この飛びポーズというか飛ぶときの姿勢は、幻魔大戦が最初かどうかわかりませんが、後の時代の作品でもかなり使われています。ドラゴンボールもこれに近いものがあります。幻魔大戦に比べるとかなり力が入った感じではありますが、そこは強さとスピード感を表現するためのアレンジと考えられなくもないでしょう。

 幻魔大戦以降、キャラクターが空を飛ぶときにポーズを決めるというのは、僕の中で一気にダサいものになってしまいました。人が意思の力で自由に空を飛ぶとしたら、まさにこうであろうよ、という「架空のリアリティ」を示してくれたのが、幻魔大戦におけるキャラクターの飛びポーズなのではないか、と考えるのであります。

 ということで、今回はこれまで。またね!

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