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ササミと称して成型肉を売る食品業界に異議アリ!

 僕はよくスーパーで買い物をします。

 あまり健康に気を使わない僕は、惣菜コーナーの揚げ物を結構な頻度で購入します。唐揚げ、とんかつ、メンチカツ、白身魚のフライにササミフライ。これは父の遺伝なのか、父が自分の好きな揚げ物をよく買ってきて晩のおかずに並んでいたために、

 「晩のおかず=揚げ物」

 という図式が刷り込まれたせいなのか、どっちにしろ揚げ物大好き人間です。最近、コレステロール生活習慣病と関係ないんじゃないかという話を聞いたので、余計に揚げ物好きのタガが外れている気がします。

 そんな僕が先日、ササミフライを買ってショックだったというか、騙された気持ちになったので、もうほんとただの愚痴ですがちょっと聞いてくださいよ。

 そのササミフライは、商品のラベルに「ササミフライ梅肉包み」とかなんとか書いてあって、いきつけのスーパーの惣菜コーナーで初めて見る商品だったので、試しに買ってみたんです。家でパックを開けてみると、ササミにしては厚みがなく、5枚ほど入ったフライの大きさや形が、やけに綺麗に揃っています。もうこの時点で怪しいなと思いましたが、食べてみてはっきりしました。

 フライの中身はササミではなく、ゴムみたいな歯ごたえの成型肉でした。例えて言うならマ〇ドナルドのチキンナゲットの弾力強化バージョンみたいな感じです。マ〇クのチキンナゲットは若干モサッとした食感で、まだ肉の要素が残っている気がしますが、そのササミフライは肉というより硬めのはんぺんか何かのようにグニグニした食感だったんです。肉の繊維質が全く感じられない。

 ササミと書いてあるから当然ササミだと思って買ったのに、中身は成型肉。しかも肉成分の少なそうな、添加物だの大豆たんぱくだので嵩増ししたっぽい、肉と呼ぶのもはばかられるような代物。

 こういうのは不当表示に当たらんのですかねぇ。ササミといったらササミでしょうよ。鳥の胸の笹みたいな形の筋肉でしょうよ。決して笹の形に成型した”肉のようなもの”ではないでしょうよ。なんで臆面もなく「ササミ」って書いちゃうかなぁ。

 食品業界って本当にこういうの多いですよね。回転寿司でも、マグロやブリなんてみんな代用魚でしょう?イクラも人工だし。加工しちゃえば勝手に名前つけていいなんて、完全に客をバカにしてますよね。まるごとのテラピアを鯛だって言ったら嘘になるけど、切り身にしちゃえばそれはもう加工品だから商品名が「鯛」ってことにすればOK、っていう理屈なんでしょ?屁理屈にすらなってない。コンビニのフライドチキンも成型肉ですしね。

 別に成型肉はいいんですよ。大きさや重さを揃えれば、同じ値段で売っても文句は出ませんからね。回転寿司だって、おいしく食べられれば何の魚だって構いやしません。だけど嘘はやめてほしい。成型肉なら成型肉、得体のしれない魚なら得体のしれない魚って書けばいいんですよ。得体のしれない魚は無理か。なんか聞いたことない名前でも、そのまんま書いときゃいいんです。

 まさに「羊頭狗肉」が横行する食品業界。このまま調子に乗ってエスカレートしたら何食わされるかわかったもんじゃない。もうすでに自分が何を食わされてるのかわからない状況ですけどね。

 しかしほんとに、成型肉をササミと偽るのはやめてほしい。生のササミ買うしかなくなるじゃん。そっか生のササミ買ってフライにすればいいんだ。いや自分でフライにするのが面倒だから惣菜コーナーで買うんでしょうが。

 もういいよ塩コショウで炒めるだけにするから。

 それじゃーまた!

 

 

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