ごくまトリックス

いらっしゃいませ。アニメ・子育て・雑文と、責任持てない与太話。あくまで個人のたわごとです。

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【ざっくり映画感想】君の名は。【うっすらネタバレ】

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 仕事帰りのレイトショーで観てきましたので、忘れないうちに感想を書いてしまいます。

 僕は映画は好きですが、それほど数を観ているわけではありません。そういう前提を踏まえた上で、少ない知識を総動員して、この作品を構成している要素について語ってみたいと思います。

 まずタイトルの「君の名は。」ですが、これは昭和の古いラジオドラマを発祥とする、「真知子巻き」で一世を風靡した物語が元になっています。放送時間になると銭湯の女湯から人が消えたという伝説を残した作品です。橋の上で男女が出会う有名なシーンは、今回のアニメ作品にも出てきます。オマージュってやつですね。昔の映画では数寄屋橋の上だったそうですが、今はその数寄屋橋は残っていないそうです。ではあの橋は一体どこなんでしょう。東京の人ならわかるのかな。

 そう、この映画には実在する街の風景が出ているので、知っている人は「あ、ここあそこじゃん」となるシーンがたくさんあります。瀧(主人公の男子)が、三葉(主人公の女子)に会うため岐阜県の飛騨に向かう途中、新幹線で名古屋駅に降りるんですが、地元民の僕はそこでピクッとしました。名古屋メシの味噌カツ弁当も登場します。新幹線の車窓から見えた風力発電の風車も見覚えがあります。あとは三葉が東京へ向かうために乗る電車の方向幕(電車のおでこについてる行先表示)が「美濃太田」となっていたところにもピクッとしました。

 作品のキモとして、男女の意識が入れ替わるというアクシデントがありますが、これまた昭和の名作「転校生」が元ですね。「転校生」では男女が神社の石段を一緒に転げ落ちた拍子に意識が入れ替わるので、三葉の家が神社という設定はそこからきているのかも。知らんけど。「転校生」で、意識が入れ替わったことに気づいた男子(演じる小林聡美)がおもわず自分の胸を剝きだしてわしづかみにするシーンは衝撃的でした。瀧も三葉の体で目覚めるたびに胸をもみしだいてます。

 そんな瀧に怒る三葉も、瀧の体に入って目覚めたとき、“瀧自身”を触るシーンがあります。ちなみに男子高校生の一日は朝立ちから始まります。つまり、三葉が初めて触れた男性自身は、MAX状態の瀧自身だったわけです。僕の記憶では、三葉は少なくとも二回、瀧MAXに触れています。そのあと瀧の体に入った三葉がトイレに入るシーンがありますが、MAXの状態で用を足すのは、男子の体に慣れない女子には難しいのではないかと無駄な心配をしてしまいました。

 それから、この作品では男女の意識の入れ替わりと同時に、時間のズレも重要な要素になっています。最初は単に意識が入れ替わっているだけかと思いきや、二人の間には時間のズレもあったのです。このタイムリープ的要素が、物語を少々ややこしくしていて、それが結末に向かっていく過程を盛り上げる役割を果たしています。

 作品の中で繰り返し語られる「結い」という言葉。三葉が住む糸守町という架空の田舎町の伝統と神事。組紐が時空と縁、すなわち「結い」の象徴として描かれていますが、同時に東京の街を縦横に走る鉄道も、この「結い」を暗喩していて、物語の要所要所に鉄道のシーンが挿入されます。

 あと気になった点は、彗星が割れてたくさんの流れ星が落ちてくるシーン。糸守町を消滅させた隕石の描き方は、「ハウルの動く城」でカルシファーが落ちてくるシーンとそっくりです。隕石が落ちてくる瞬間を表現したあの音も。

 それに関連して、瀧と三葉がすれ違う電車の車窓からお互いを見つけた時、三葉がつけていたペンダントトップが星の形だったのは、彗星が二人を結びつけたという思いからでしょうか。

 毎度のことながらざっくりした感想ですが、「君の名は。」を観て気がついた点は以上です。先に観てきた知り合いの男子は、何が感動的なのかサッパリだと言ってましたが、タイムリープとかのSFチックな仕掛けがある程度わからないと、男子には面白くないかもな、と思います。その男子の近くに座っていた女子はラストで号泣していたそうです。

 これから観る人にアドヴァイスできるとしたら、この作品で最大限の感動を味わいたいなら「心を乙女にしろ!」ということです。この物語の主人公は三葉です。瀧は単なるマクガフィンだと言っても差し支えないでしょう。感情移入したければ、田舎の純朴はJKになるのが一番です。

 これまで新海誠監督の作品はいくつか観てきましたが、正直あまり面白いとは思いませんでした。しかし「君の名は。」はちゃんとストーリーが組み立てられていて、わかりやすい作品になっていると思います。こりゃヒットするのも無理ないわ、というのがこの作品に対する僕の評価です。

 もう一度言っておきましょう。

 「心を乙女にしろ!」

 

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