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カイガン!オメガドライブ! ~ふたりの夏物語~

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 5歳になる息子は去年から始まった仮面ライダーゴーストにハマっています。

 それまではニンニンジャー、その前はトッキュウジャーと、戦隊ヒーローのほうが好きだったのに、今はジュウオウジャーよりゴーストが好きなようです。おもちゃ売り場に行くと、仮面ライダーのゲーム「カンバライジング」というのをやりたがります。この前、日本モンキーパークへ行ったときも仮面ライダーゴーストショーを見ました。悪者が怖くてずっと耳をふさいでましたが。

 クリスマスだか正月だかに、おばあちゃんが仮面ライダーゴーストに出てくる変身アイテム「メガウルオウダー」というのを買ってくれました。それ以来、メガウルオウダーにセットする「眼魂(アイコン)」というアイテムを集めています。

 仮面ライダーゴーストについて簡単に説明すると、主人公は登場するなり死にかけて、まだ半分死んだような状態です。それで眼魂(アイコン)という、歴史上の偉人や英雄の魂が宿った目玉のようなものを15個全部コンプリートすると生き返れる!ということです。眼魔(ガンマ)と呼ばれる敵とか、そいつらが住む異世界とか、いろいろ複雑な設定はありますが、あんまり詳しく見ていないのでうろ覚えのざっくりした説明しかできません。

 メガウルオウダーは主人公のゴーストじゃなくて、敵側の人間が変身する「仮面ライダーネクロム」の変身アイテムで、腕にはめるブレスレット型です。主人公が仮面ライダーで敵も仮面ライダー昭和ライダー世代にはちょっとわけのわからない世界です。でも元々仮面ライダーの敵は仮面ライダーを生み出したショッカーだから、敵に仮面ライダーがいてもおかしくないのか。そういえばライダーマンていうのもいたな。顔の下半分が生身のやつで、敵か味方かよくわからない。小さい頃見てただけなので記憶もあいまい。

 ちなみに主人公の変身アイテムはやっぱりベルト型で「ゴーストドライバー」といいます。風車じゃなくて眼窩とまぶたがついてて、眼魂をセットしてガチャン!とやるとまぶたが開きます。それで眼魂に宿った歴史上のヒーローの能力を使えるという設定です。

 そいで、メガウルオウダーの箱っぽい部分に眼魂をセットしてクルンと回してボタンを押すと英語っぽい発音で「テンガン!」という音声が出ます。眼魂の種類によって、例えば三蔵法師の眼魂だと「サンゾウ、メガウルオウド!」って喋るんです。必殺技の時は「ダイテンガン!オメガウルオウド!」って叫びます。英語っぽい発音で。

 でね、このボタン部分が目薬の容器みたいな形なんですよ。わかりますか?目玉をセットして目薬を差すってことなんですよ。だから「点眼」なんです。目薬を点眼するから「目が潤う」すなわちメガウルオウダーなわけです。なかなかふざけたネーミングですよね。

 家にはもう12種類の眼魂があって、休日になるとメガウルオウダーと12個全部の眼魂を持ち歩くんです。ショッピングセンターでメガウルオウダーを腕にはめて、歩きながら「テンガン!」してます。同世代の子供がいると、わざわざそっちに近寄って「テンガン!」て。見せびらかしたくてたまらんのでしょうな。子供なのでやることがあからさま。で相手が注目すると、これ以上ないくらいのドヤ顔で「オメガウルオウド!」してます。見てて面白いけど、親として少し恥ずかしい。

 最近はベルトのほうも欲しくなっちゃったみたいで「ゴーストドライバー欲しいなぁ~」って聞こえよがしにアピールしてきます。ゴーストドライバーの変身音声「オメガドライブ!」ってしょっちゅう叫ぶし。最初に聞いたときは「オメガトライブなんてどこで覚えたんだ」なんて驚きましたが。オメガトライブじゃなくてオメガ”ド”ライブでした。杉山清貴のほうじゃなかった。

 ということで、今年の誕生日プレゼントはゴーストドライバーになりそうです。