心は空気で出来ている

空気を読むな、呼吸しろ。

怠惰に蝕まれている

 例えば、何かをしなければならない、と思う。

 その、しなければならない何かを思い浮かべた瞬間。

 最初に起こる心の反応。

 「面倒くさいな」

 

 本当はしなければならないこと、したほうがいいことはわかっている。

 それでも「面倒くさい」が先に立つ。

 行動を起こしてしまえば、物事は動く。進んでいく。

 それは知っている。わかっているはずだ。

 

 それでもなぜか

 自分が行動しようとするイメージが「面倒くさい」に置き換わり

 他のどうでもいい雑事やヒマつぶしに時間を割いて

 肝心なことは後回し。

 本当は潰すヒマなんてないのに。

 

 怠惰。今日はじめてそのことに気づいた。

 今まで何度となく肝心なことに目を瞑り、後回しにしてきた。

 自分がここまで追い詰められているのは

 まさにこの怠惰が最大の原因だった。

 

 今日の今日まで、なぜ気づかなかったのか

 本当に不思議だ。

 しかし一体、この怠惰というものは何なのだろう。

 行動への心理的抵抗。あるいは防御。

 何に抵抗しているのか。何を防ごうとしているのか。

 

 わかったのは

 この怠惰こそがすべての元凶ということだけ。

 

 ああ。

 俺は一体。

 おれはいったい。

 何をしていたのだ。