心は空気で出来ている

空気を読むな、呼吸しろ。

FLYiNG BALLが壊れたので修理してみた

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 嫁さんが子供用にと買ってきたおもちゃ、FLYiNG BALLです。写真を撮ろうと思っていたら、早速開封されてしまいました。パッケージはこんな感じ。

 早速充電して遊んでみました。とかく狭い部屋なので、ちょっとしたことで飛ぶ方向が変わると、すぐ何かにぶつかります。

 今や物置台と化したベビーベッド、メタルラック、本棚、空気清浄機……様々な障害物にチャレンジするかのように、所狭しと(実際狭いんですがね)ぶつかりまくります。

  仕組みはごく簡単。本体の底に赤外線センサーがついていて、センサーと障害物(手のひらとか床など)の間で一定の距離を保つようにプロペラの回転が制御されるという寸法です。

 なので、落ちそうになったら下側に手のひらをかざすと、再び上昇します。上昇しすぎて天井に激突したり、ちょっと手のひらの位置がずれるとあらぬ方向へ飛んで行って、とにかく激突します。

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 何度か激突と墜落を繰り返した後、早くもプロペラが回らなくなりました。モーターはウィンウィン回る音がしますが、動力がプロペラに伝わっていない感じ。中でモーターとプロペラを繋ぐ歯車か何かが壊れたんでしょう。

 この間、開封から10分ほど。あまりといえばあまりに早い故障。外観を見る限り、分解はそれほど難しそうではなかったので、ダメもとで分解修理を試みます。

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 分解して中を見ると、案の定、モーターのピニオンギヤがずれていました。モーター本体が、モーターを固定するフレームからずれてしまっていたのです。

 写真中央の白い歯車の下側についている真鍮製(金色)の小さい歯車がピニオンギアで、その右側にあるのがモーターです。これがまた小さいのによく回るし強力。感心します。

 モーターを黒いフレームに固定しているのは樹脂接着剤。グルーガンでちょいとくっつけただけのようです。これじゃ衝撃ですぐ外れるわけだ。

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 モーターを正常な位置に戻し、やっぱり樹脂接着剤で固定します。ここで活躍するのが百均(セリア)で買ったグルーガン。樹脂接着剤を溶かし、先端からデロデロと流し込みます。

 このグルーガンもまた単純な作りで、先端の口金を熱して、後ろから樹脂接着剤を押し込むだけ。ほっておくとどんどん接着剤が溶けて流れ出てしまうので気をつけましょう。

 本体には電源スイッチとか便利なものはありませんので、使い終わったらすぐ電源プラグを抜きます。

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 そうして樹脂接着剤を追加したのがこちらの写真。思ったより接着剤がモリモリになってしまいました。仕上がりが汚い。でもしっかり固定できていればいいんです。気をつけろ、グルーガンは急に止まれない。

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 接着剤が冷めて固まったら、ちゃんと固定されたか確認して、本体を元に戻します。ちゃんとギアが噛み合って、元通り飛ばすことができました。めでたしめでたし。

 息子も喜んでフライングボールを飛ばしていましたが、この後数分でバッテリー切れ。これいっちょまえに電池じゃなくて充電式バッテリーなんですよ。電池だと重くて飛べないからでしょうね。

 充電している間に、息子はテレビに夢中になってしまい、充電が終わって遊べる状態になっても、もう見向きもしませんでした。せっかく直したのに……

 後日、何回か遊びましたが、どこに飛んでいくかわからない怖さもあり、テレビやパソコンにぶつかったら大変、ということであまり遊ばなくなりました。部屋が狭くてモノがたくさんあるご家庭にはあまりオススメできないオモチャです。