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劇場版PSYCO-PASS観てきた【ネタバレ有り鱒】


アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」

 観てきました。一応、テレビシリーズから通して観てるんですが、面白いですよこのアニメ。ものすごいざっくり例えるなら『攻殻機動隊』と『マイノリティ・リポート』を混ぜたような雰囲気の作品です。

 電脳は出てきませんが、公安が出てきます。犯罪係数という数値が人の脳波か何かから取り出せるようになり、犯罪予備軍は収監されたり監視されたり。ぽいでしょう?

 この劇場版はテレビ版のその後という設定のようです。常守朱が単身東南アジアに向かうんですが、行動力すごいです。最初は大学出たての新人でおろおろしてたのが、いつの間にか社会システムの中枢にたどり着いて対等に渡り合ってるという成長ぶり。来日したテロリストの脳内から取り出した記憶に、かつての部下・狡噛慎也が見つかることから物語が動き出します。

 100年後の近未来が舞台なので、東南アジアのどこの国ということはわかりませんが、アンコールワット遺跡が登場したので、舞台はカンボジアでしょう。そこで出くわした狡噛は反政府勢力のゲリラとして活動していました。しかしこの狡噛っていう名前、すごいキャラありきのネーミングですよね。作中でよく猟犬に例えられることから、そういうキャラとして名づけられたんでしょうけど。にもかかわらず、クサさを感じさせません。漢字は強烈だけど、音だけ聞くと普通にありそうな名前ですもんね。なかなか絶妙なネーミングだと思います。

 出張先の東南アジアの連合国?みたいなところの首長が住んでる官邸が、旧帝国ホテルじゃないかと思いましたがどうでしょうか。犬山市の観光施設・博物館明治村に現物があって、何度か見ているのでピンときたんですけど。地元の人なら学校とか子供会の遠足で行ってると思うので「おっ?」と思った人は多いはず。


帝国ホテル中央玄関|エリア別建造物|見る|明治村を楽しもう!|博物館明治村

 それからなんやかんやあって、サイボーグ傭兵部隊と狡噛の対決があるわけですが、つかまってボッコボコにされてたはずの狡噛がすごい動いてたので、そこはちょとどうなのと思いました。あんだけやられて足引きずって歩いてたのに、めっちゃ戦ってた。

 その格闘アクションがまたすごくて、空手とかカンフーとかそういう動きじゃないし何だろうと思ってて、エンドロール見てたら「シラット」の文字が見えたので、なるほどシラットかと。名前だけは聞いたことありましたが、どんなのか全く知らなかったので調べてみると、やはり東南アジア発祥の武術なんですね。話の舞台が東南アジアなだけに。

 そういえば常守朱が日本から出る前に自宅で格闘技の訓練してたんですが、ホログラムで人間に見えるけど実はポーズ人形みたいなロボットが相手をしてたんですよ。あれいいなぁと思いました。ああいうので格闘技の練習してみたい。100年後には実現してるんですかねぇ。

 最後はいろいろあって、とりあえず狡噛の件は解決して、シビュラシステムと常守の問答で終わります。最適な社会の在り方、法の在り方とは何か?みたいなことをね。

 2時間の長丁場なんで、ちょっとおケツが痛くなりましたけど、面白かったです。

 以上!