心は空気で出来ている

空気を読むな、呼吸しろ。

マジックブレットのカップがなぜ破損したのかを考察する

 最近、子供が短いメロディを繰り返し鼻歌で歌っているので、何の曲だろう?と耳を澄ましてみると……

 「セブンアンドアイホールディングス♪」

 セブンイレブンのコマーシャルで最後に流れるやつでした。

 さて、ピーナツバターを作るのにマジックブレットを使っているという話を、以前このブログで書きました。


マジックブレットを使ってピーナツバターを自作しています - ごくまトリックス

 そのマジックブレットが、大活躍の末に壊れてしまいました。本体はなんとか無事でしたが、カップが完全に使用不能な状態に。気を付ければ防げた事態なので、自戒と、同じマジックブレットユーザーの方への注意喚起を兼ねて、ここにその経緯を記します。

 まずは破損したカップをご覧ください。

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 おわかりいただけただろうか。

 ブレードに嵌める部分のネジ溝に沿って、裂けたような割れ目ができてしまっています。一体何をどうすればこんなことになるんでしょうか。

 最初は、こんな風にカップが破損していることに気づかず、ただミキサーにかけていたピーナツがデロデロと大量に漏れ出したことに驚いていただけでした。ではなぜ、そんなに大量のピーナツバターが漏れ出すまで気づかなかったのか。

 まず、マジックブレットという機械は、ミキサーであると同時に騒音発生装置であるということです。ただでさえうるさいマジックブレットでピーナツを挽くと、めちゃめちゃうるさい音がします。そのため、不要なアマゾンの段ボール箱を縦型に改造し、その中に入れて上から蓋をし、その蓋を押して回していたのです。

 最初のうちは、ピーナツが均一に挽けるよう、時々カップを外して振ったりしていましたが、だんだんピーナツが細かくなってきて、全体がペースト状になってから、さらに滑らかにしようと、活動限界ギリギリまで回していたのです。ちなみにマジックブレットには、モーターの過熱を防ぐため、連続運転が1分までという制限があります。また、短い運転時間の積み重ねでも、モーターが過熱すると安全装置が働いて、モーターの温度が下がるまではウンともスンとも言わなくなります。

 さてそのようにして、箱の中身がどうなっているかを確認せずに回し続けたあと、箱から本体を取り出してみると、ブレードとカップの間から妖怪人間の細胞のようにピーナツバターが漏れ出しているではありませんか。しかもそれは本体内部にまで侵入し、マジックブレット全体がピーナツバターまみれ。もう、ドッロドロにお漏らししちゃっていたのであります。

 初めは、ピーナツを挽くときに発生する摩擦熱がカップ内部の空気を膨張させ、ピーナツバターをお漏らしさせるほどの圧力を生んでいたのだろうと思いました。とりあえず本体内部のピーナツバターをアルコールでふき取り、本体の故障は免れました。その後、カップを洗ってよく見てみると、写真のような状態だったわけです。

 おそらく、ピーナツの摩擦がカップ自体を変形させるほどの熱量を発生し、さらに膨張した空気の圧力が、熱で柔らかくなった溝部分を破損させてしまったと推測されます。しかし、ピーナツバターを滑らかにすることに全神経を集中させていた僕は、その可能性に全く気づきませんでした。

 本体に貼ってある注意書きを読むと、熱いものや、撹拌することで膨張する材料は入れないでください、と書いてありました。すいません。

 そういうことで、マジックブレットのカップだけ売ってないかネットで調べてみましたが、パーツのバラ売りをしているショップは見つかりませんでした。正規販売店のショップジャパンのページには、各パーツの単品価格が載っていて、電話で問い合わせれば購入できるようです。

 マジックブレットユーザーのみなさん、ミキサーにかけて熱くなるようなものは、ときどき冷ましながら様子を見て使いましょう。

 という教訓を得たところで今日はおしまいです。ではまた!