心は空気で出来ている

空気を読むな、呼吸しろ。

事実か否かなんてことは話の面白さとは関係ないの巻


【閲覧注意?】怖い番組を楽しく観る話 - 価値のない話

 怖い話が結構好きなので、テレビの怖い番組はできるだけチェックしています。ただ、テレビの怖い番組のクオリティが低下していることは僕も如実に感じており、取り上げられる写真やビデオの内容以前に、演出の面で冷めてしまうことがあるので、そういう番組は最後まで観ていられません。

 僕の場合、あまりにも怖いとダメなので、ホラー映画はあまり見ません。特に心霊系のやつ。ゾンビとかモンスター系はホラーと言っても怖さの質が違うので、楽しんで観れるんですけどね。心霊系のガチなやつは無理です。パラノーマルアクティビティの2だったか3だったか忘れましたが、途中でギブアップしましたから。あとむやみにグロいやつとか。邦画の「富江」は、伊藤潤二の原作漫画は読みましたが映画のほうはトレイラーだけで「無理!」と思いました。

 なのでテレビの怖い番組くらいがちょうどいいんです。あんまり怖いと風呂とかトイレの時間が耐えられなくなります。テレビ番組の演出という名のヤラセについては、上手ければそれでいいと思います。テレビ番組で事実かどうかなんて言ってもしょうがないことですし。

 それで思い出しました。子供の頃、川口浩探検隊が好きで水曜スペシャルをよく見てたんですよ。未確認生物を追え!とかそんな感じの番組です。ヤラセ演出を揶揄った嘉門達夫の歌もヒットしましたね。懐かしい。

 川口浩探検隊が始まった頃は、僕もまだ純真な子供だったので、わりと本気になってドキドキしながら観ていましたが、毎回毎回、未確認生物の正体が不明のまま番組が終わると、徐々に疑惑が生まれてきて、周りの友達とも「あれはウソなんじゃないか」と話し合ったりしていました。

f:id:go_kuma:20141029225852p:plain

 そんな調子で数年も経つと「これはドキュメンタリー風ドラマなんだ」という意識で観るようになります。それでも、世界を飛び回ってジャングルとか、ジャングルとか、ジャングルとか、主にジャングルを旅する川口隊長と、探検の途中で遭遇する野生生物、自然の驚異など、面白くて勉強になることはたくさんありました。

 で、水曜スペシャルを観ていると、風呂上がりの親父が言うんです。

 「そんなもん、作り話に決まっとる」

 んなこたぁわかってんだよ。こっちはそれを百も承知でドラマとして楽しもうとしてるんだよ。未確認生物の正体より、ピラニアとかアナコンダとか、裸族のおっぱいが見たいんだよ。せっかくドラマに入り込んでるのに水を差すようなこと言わんでくれ。という言葉を胸にしまって、あいまいな苦笑いを浮かべる子供時代でした。

 ドキュメンタリーとフィクションのきわどいところを狙ってくる番組、また作られないかな。水曜スペシャルだって、最終的にはフィクションだけど、そこに辿り着くまでの過程はわりとドキュメンタリーしてましたからね。逆にいくら真実を追求したドキュメンタリーだって、編集次第でウンコつまらないものになり得ますよね。

 要するにテレビ番組なんてものは、いち視聴者からすればドキュメンタリーだろうがフィクションだろうが、面白さこそ正義、ってことですよ。