心は空気で出来ている

空気を読むな、呼吸しろ。

感情を名付けることは執着である

 今日は内省的なものごとをつらつらと書き綴ります。

 

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 感情は、名付けられることによって心にこびりつく。

 

 こびりついた感情は、それが正であろうと負であろうと心を汚し、見る目を曇らせる。
 
 「こびりつく」とは言い換えれば「執着」である。
 
 怒り、悲しみ、喜び、憎しみ、愛……名付けられ、こびりついた感情を名前から解放することで、感情はそのプロセスを全うし、消滅する。
 
 執着は苦しみであるにも関わらず、心はそれが消滅することを恐れ、恐れるが故に執着する。そして終わりのない執着の無限ループが作られる。
 
 そのループ構造自体は無限であるが、いつか必ず終わりを迎える。恐らくは、それが生きているということなのだ。
 
 了