心は空気で出来ている

空気を読むな、呼吸しろ。

女性の社会進出ってものすごい根本的なところから考えないと、言うだけ無駄なのでは……の巻

 昨日、日中でもやたら寒くてぞくぞくしていたもので、今日はさらに着るものを1枚追加して出勤しましたが、ちょっと動くと汗が出るほどの陽気で、まことに結構なことでございました。汗を吸ったシャツも、かいた汗も、すごく無駄に思えた今日のよき日。夏仕様でちょうどよかったくらいだよこんちくしょう。

 さて、僕が今まで経験してきた職場は、現場に女性がいたところも、事務員しか女性がいなかったところもあります。現場に女性がいる職場では、女性に仕事を教えたり、仕事を教えられたりということが当然のことながらありまして、その中でやはり女性ならではの付き合いやすさ、付き合いにくさというものも感じてきた次第です。

 僕のごく狭い範囲の経験則から言うと、やはり女性に向いている仕事と向いてない仕事というのがあるんだなと感じます。体力的な差の話ではなくて、思考パターンとかセンスみたいな部分で。男性とか女性とか関係なくて個人の資質の問題でしょ、と僕もかつては思っていました。しかし僕が仕事で関わった女性に限って言えば、やはり性差による特性というのは単に肉体的な部分だけではないと感じました。せいぜい30人くらいなもんですが、たかだか30人くらいでそういうことを感じる程度には差がある、と考えることもできます。できない?

 あくまで個人の感想なので、統計的にどうだとかいう話は無視しますが、そういうことを踏まえて「女性の社会進出」問題について思いめぐらしてみました。単なる思いつきなので、あまり真剣に耳を傾けないように。

 いま女性が進出しようとしている「社会」とはどのようなものか。女性が進出しようとしている、ということは、これまでは進出できていなかった。つまり男性中心社会だったわけですね。今の社会の構造は、その男性中心主義が根本にあって発展してきたものですから、基本的に男性が活躍するためのシステム・構造になってると思うんですよ。

 そこに女性が入り込んで、男性と肩を並べて「社会進出」だって言うのはどうも違うんじゃないかとね。今の「進出」の仕方だと、男性の仕事に女性が割り込む、男性の仕事を女性が奪う、みたいな形になりそうですが、それって何か根本的に違うんじゃないのと思うわけです。男性の仕事に女性が入っていくのではなくて、最初から女性の仕事を作ったらいいんですよ。

 今、社会とか経済を動かしてるのは、もともと男性が作り出した男性の仕事です。機械産業、自動車、IT、金融、その他もろもろ。女性が作り出した女性メインの仕事がほとんどありません。その数少ない仕事も、男性社会から見ればあってもなくてもよさそうなもので、社会の中核となって世界を動かすような産業というのはありませんよね。男性中心社会だから当然と言えば当然ですが。

 男性社会と張り合うのではなく、女性ならではの感性、特性を生かした社会参画ってものを考えたほうが、喧嘩にならなくていいんじゃないかと思います。男の仕事は男に任せておいて、女性は女性の視点で、女性の感性で、女性の需要で何か社会にはまり込んでいけるようなものを創り出したら、男性にも女性にもやさしい社会が出来上がるんじゃないかなと。

 男が作ってきたものに無理して乗っかって疲れるより、全く別のところから「女性社会」の仕組みを作っていったらどうかなと。男性社会と女性社会がゆるやかに棲み分けつつ、お互いのモノやサービスが境目を意識せず行き来できるような。ものすごいぼんやりした適当なイメージですけど。

 要するに「女性の社会進出」つっても、その考え方自体が男性中心主義に毒されてるんじゃないのかね、ということです。まずもってそういう根本的な洗脳状態から抜け出さないと、いくら社会進出といったところで男性中心構造の一部に組み込まれるだけで、無理な負担がかかるだけだと思うんですよ。実際そうなってきてるんじゃないですか。無理に男社会に食い込んで疲れちゃってる女性が増えてきてるんじゃないですか。どうですか。田舎じゃあんまりそういう人みかけないんでわかりませんけども。

 だけど何百年とか何千年とかいうスパンで男性中心の社会に慣れ親しんできた意識が、いきなりそこから抜け出すっていうのも難しい話ではあると思いますけどね。しかも抜け出してどうなるんだってところは全く見えませんし。もし万が一それくらい根本的なレベルで意識が変わるとすれば、今まで誰も想像すらできなかった社会が自然発生的に現れてくると思うんですよ。それがどんな社会かもちろん僕にもわかりませんけど。だって誰も想像したことないんですから。

 もう曖昧モコモコしすぎてて、自分でも何言ってんのかわからなくなるのを必死で耐えてますので、ここらへんでお開きにしたいと存じます。慣れないこと書くもんじゃねぇな。