朝晩はずいぶん涼しくなり、過ごしやすくはなったのもの、日中はまだ動くと汗が出るので、夏のまんまの格好で出勤しています。家の中はまだいいんですが、外に出ると涼しくて涼しくて震えるごくまです。いやまだ震えるまではいってないか。
【第0回】短編小説の集い 心に残る作品10選 - Novel Cluster 's on the Star!
まさか10選に入るなんて。気分はもう小説家ですよ(嘘)。小説的なものはたまに書いてましたが、無駄に設定とかキャラクターに凝っちゃってストーリーがまとまらないっていうパターンでほぼ全ての作品が頓挫しているという体たらく。人が来ないブログにこっそりアップしただけで終わっていたので、人様に評価をいただくなんてことは本当に初めてです。
今回初めて短編小説というものに挑戦しましたが、意外と話がまとまって自分でも驚いています。プロット5秒、執筆8時間くらいな感じで5日かけてぼちぼち書きました。お題はリンゴと聞いて、プロットは5秒で浮かんだものの、物語としてまとめるには3日くらいかかりました。書いては考え、書いては考え、ラストが見えたのは半分くらい書き終えてから。
それでも、いつもラストが思いつかないままダラダラ書いてた自分としては画期的なことです。字数を決めてかかるっていうのは、話をまとめるのに効果的な制限かもしれないですね。ていうかプロとか書き慣れてる人には当たり前のことなのかな。今まで考えたこともなかったけど。
他の投稿作品もいくつか読ませてもらいました。投稿作品一覧を上から順番に読んでいますが、なかなか時間がかかりますので、まだ途中ですが印象に残った作品の感想をぼちぼち書いていきます。
これは僕が手を出さないタイプの小説ですが(そもそもSFか伝奇しか読まない偏読者なので)、こういう世界の話を最近どこかで読んだなと思ったらこれでした。
SFマガジン700【国内篇】 (創刊700号記念アンソロジー)
- 作者: 大森望
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/05/23
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (13件) を見る
ここに収録されている、鈴木いづみの「カラッポがいっぱいの世界」に共通する空気みたいなものを感じました。乾いた空気感ていうんですかね。こういう類の女性に縁がなかったので実感は湧きませんが、何か残るものはありますね。
これはね、僕が好きなタイプですね。僕も最初は失楽園の物語をこんな感じにおちゃらけた雰囲気で書こうと思ったりもしたんですよ。書き始めてすぐあきらめましたけど。センスがないと難しいんだもん。これ読んですぐ連想したのは水曜日のカンパネラですね。
【最速レポ】2014年9月3日『桃太郎 / 水曜日の視聴覚室vol.2』 (会場:WWW) - YouTube
ほのぼの幸せ日常系ですね。うちにもチビがいるんで、自分の家庭と重ねて読んじゃいます。最後の情景描写はすごくありありと目に浮かんで、じんわりきました。事件を起こすだけが物語じゃないぞ、っていうね。
『発熱』――【第0回】短編小説の集い、参加します! - 読書録 本読みの貪欲
これは今のところ個人的に一番好きな作品です。前半でネタはだいたいばれちゃうんですが、そのまま最後までストレートに持っていってます。特にひねりはないんですが、最後がピシッと締まってる感じがしますね。それと文章の読みやすさ。「のどごし」のいい文章だと感じました。スマートです。
今回はとりあえずここまで。しばらく感想記事を続ける予定です。まともな感想になってるかどうかは気にしない方針で。