心は空気で出来ている

空気を読むな、呼吸しろ。

ブロガーが 下手な釣りして 吊し上げ 釣られ損なう 秋ぞ寂しき

 昨日、仕事の帰りにまたマック寄ったんですよ。おさるのジョージハッピーセットは全部揃えたのになぜ?と思われるかもしれませんが(思わないか)、先月やってた妖怪ウォッチのカードのやつね。あれ、案の定途中から品切れ状態で、ハッピーセット買ってもその場でもらえなかったんです。代わりに引換券をもらってましてね。その引き換え期間が始まったんで、妖怪ウォッチのカードをもらいに寄ったわけですわ。

 家に帰って開封したら、スイカニャンが出ました。ハッピーセットのおまけについたカード全8種の中で、メロンニャンと並ぶAランクのカード。これでまた週末は妖怪ウキウキペディアをやりに行かないと息子にどやされます。どやされるっていうか泣かれます。そんな言い訳をしながら、実は自分のほうがよっぽどあのゲームにハマっているんじゃないかと薄々勘付きはじめたごくまです。


釣り記事解説"日本男子は、なぜベビーカー女子を助けないのか" - 斗比主閲子の姑日記

 僕も読みましたよあの記事。たしかグノシーかPressoか、はてブのアプリか何かで。その後でトピシュさんの記事を読んで、「あ、あれ炎上してたんだ」と知りました。他にも、読者登録してるブログでも、あの記事について書かれたものがありました。

 いや、僕もね、ベビーカー論争みたいなのがあるのは知ってましたよ。あの記事も、確かにふざけた内容だなとは思いましたし、若干もやっとしたものが残る感触はありましたよ。若干ね。だから、独身男が書いてるんだからしょうがないか、なんてスルーしてたわけですよ。僕は結婚してて子育て真っ最中だから、あの記事を書いた大宮冬洋って人とは人生におけるステージが全く違うわけで、考え方が違って当然だと思うし。だから、記事の内容に賛同するわけでも反対するわけでもなく、単に「ふーん、そういう見方もあるのかね」くらいな受け止め方で。可もなく不可もなく。

 それが、後になって炎上してると聞いて「え?そうなの?」という驚きと共に、取り残された寂しさみたいなものを感じましたよ。みんながわっせわっせと炎上を楽しんでる間、僕は何も知らずにディズニーツムツムでシコシコとミッキーを消していたのかと思うとね。一抹の寂しさは禁じ得ませんよ。

 そりゃ単に自分が鈍いってだけの話ではあるんですけど。時々あるんですよ。ニュースアプリとかで上位に来てる記事を読んで「へーそうなんか」と読み流してたのが、後になって炎上案件だったと知るパターンが。それでいつも自分に言い訳です。「え、ああ、あれね。うん。俺も確かにちょっとアレだなとは思ってた。ちょっとひっかかるかなーって」全然ひっかかってないし。普通に読み流してたし。

 何ですかね。釣られにくい体質って言うとかっこよさげですけどね。そんじょそこらのルアーじゃ喰いつかない、ひょうたん池の主みたいなね。体のあちこちに古傷のある、50cmオーバーのブラックバスみたいなね。あいつ相当スレてるから釣りあげるのは難しいぜ、みたいなね。

 釣られるっていうことは、要するに釣り記事を読んで真に受けて、コメントなり何なりの形で、自分の思ったことを記事に対して返信するってことですよね?そうですよね?もうそこの定義からしてあやふやなんですが。だとすると、釣りを狙った記事に何らかのレスポンスを返すだけの何かを感じないと無理ですよね。大概の場合は怒りなんでしょうけど。

 僕の場合、何らかのレスポンスを返したくなるほどの釣り記事って、ほぼ皆無ですよ。例えそれが釣り記事だと見抜けなかったとしてもね。釣られなきゃ普通の記事と同じことですもんね。特に怒り心頭方面の反応を狙った記事なんかは、後になって炎上に気づいて「あ、これ怒るとこだったのか」って思うことがままあります。他の人が怒ってるからって自分も怒らなきゃならないことはないんですけども。

 かといって、トピシュさんや他のブロガーさんみたいに、釣り記事と炎上の顛末を冷静に見て、分析してみせるなんて芸当もできるわけじゃない。そもそも釣り判定ができないし、釣り記事を読んでわざわざ自分の考えをまとめようとも思わないっていうか考えが浮かばない。だいたい読んで「ふーん」で終わっちゃう。「ふーん」で終わった記事が後で炎上してると知ると、お祭りに取り残された寂しさを感じたり、自分の感性の鈍さを突きつけられた気がしてブルーになる。

 もうちょっと感性を磨いて、釣り記事に対して何かしら書けるくらいの人になりたいと思う今日この頃です。