心は空気で出来ている

空気を読むな、呼吸しろ。

シックスセンスかセブンセンシズか、はたまた単なる幻覚か

 今日は曇っていたせいもあってか日中外にいても快適でした。子供と遊んでもそれほど汗だくにはならず(子供は汗だくでしたが)、秋が本格化してきたなと感じました。そのせいなのか何なのか、やたら眠いです。涼しくなると夏の疲れが出るなんて言いますが、それなんでしょうか。車を運転していても、気を抜くと目的地を通り過ぎてしまったり。危険ですね。これ書いてる今も、まだ10時半だというのにかなり瞼が重い状態です。

 さて今日はですね、つい最近久しぶりに感じた「匂いのような味のような感覚」についての話です。子供の頃からたまにあるんですが、鼻の奥、いつもは匂いを感じている部分で、明らかに匂いではないものを感じることがあります。

 この、匂いのようで匂いでない、味のようで味でない、それは何かと尋ねたら、なにわのソフトこんぶ飴。じゃなくて、五感のうちのどれにも当てはまらないこの妙な感覚は、大まかに2種類あって、ひとつは苦いような感覚。もうひとつは……酸味?いや鉄の味かなぁ。なんて表現したらいいのかわかりませんが、無理やり他の感覚で例えるとそんな感じです。

 そういう感覚が、全く何の前兆もなく、突然沸き起こるんですよ。子供の頃から幾度となく感じているので、それが匂いでも味でもないことはわかっています。匂いや味なら、その発生源になる何かがあるはずじゃないですか。でもこの感覚は、そういうものがどこにもない状況で起こり、しかも何か別の条件があって起こるわけでもないので、ずーっと謎のままなんですよね。

 とにかく、わかっているのは「鼻の奥」で「2種類の感覚」を感じるということだけ。これ一体何なんでしょうね。仕事中でも、本を読んでいるときでも、テレビを見ているときでも、ごろ寝してるときでも、いつでもどこでも沸き起こる。突然に。

 自分でも気づかない、あるいは気づくことのできないような、ある条件下で脳が引き起こす幻覚なんでしょうか。それとも、その感覚があるとき、実は近くに霊的なものがいたりとか。あるいはもしかして、鼻の奥だけセブンセンシズが覚醒して俺のコスモが燃えているのか。あるいはまた……

 結局、この感覚が何なのかわからないまま数十年の月日が過ぎ、これからもわからないまま年を重ね、やがて老いさらばえて消えゆく定め。今さら謎を解き明かそうとも思いませぬ。

 しかし考えてみれば、自分では間違いなく感じていることでも、敢えてそれを誰にも説明せず、共有もせず、自分の頭の中だけで完結したまま終わることって結構あるんじゃないかなぁ。わざわざ人に言うまでもないような、ほんのちょっとしたこととか。そういうことが人の数だけあると思うと、ちょっと面白い。謎が謎のまま、人知れず生まれそして消えていく、みたいなね。

 あなたの中にも、何かそういうのありませんか。

 それでは今日はこれにて失敬。