心は空気で出来ている

空気を読むな、呼吸しろ。

「マンガと刀剣の世界 二次元VS日本刀」を見てきましたよ。〜その弐〜

 トイレが苦手な息子のために、嫁さんがトイレの壁に妖怪メダルコンプリートポスターを貼ったんですよ。雑誌の付録についてたやつをね。便座に座ると目の前にそのポスターがあるので、大きいほうの時なんかは暇つぶしに見るんです。妖怪の名前とか、必殺技とかが載ってるんで、妖怪ウォッチの勉強にね。これも「妖活」(妖怪ウォッチ活動)ってやつでしょうか。

 それで、今朝トイレに座ったとき、ふと目に飛び込んできてびっくりした妖怪の名前がありまして。「チクビ」なんてね。おいおい、なんのダジャレにもなってないし、そもそも洒落にならんネーミングだろと思ってよく見たら「キュウビ」だったんです。あれー?おかしいな、疲れてるのかな~なんて、顔を近づけてさらによく見てみたんです。やっぱり「キュウビ」。九尾の狐のキュウビです。

 「キ」っていう字が、「チ」に似てますよね。「ウ」も、ちょっと無理すれば「ク」に見えなくもない。「ビ」はそのまんまだし。でも「キ」と「ウ」の間に「ュ」が入ってる。全体を見た時の字面の長さが、3文字と4文字じゃ明らかに違います。「キュウビ」を「チクビ」に空目するって相当だなと。そもそも「ビ」しか合ってない。己の精神状態に一抹どころか二抹も三抹も不安を抱えるごくまです。

 さて、昨日の続きいきましょうか。一通り企画展示を見たあと「三河武士のやかた家康館」を出た僕は、岡崎城に向かう道すがら、公園の敷地内にあるものを見て回りました。まずはこちら、徳川四天王が一人「本多平八郎忠勝公」の像。戦国BASARAで家康が乗ってるモビルスーツみたいな人です。本当の忠勝公は空飛びませんけどねもちろん。四天王っつーくらいだから強かったのは間違いないでしょうけど。資料館にあった肖像画も人間離れした怖さだったし。

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 次に「からくり時計塔」。毎時00分と30分になると、文字盤が開いて中から徳川家康のからくり人形が出てきて舞を披露します。この写真を撮ったあと、近くをうろついてたらいつの間にか始まってて、急いで見に行きましたが冒頭部分は見逃しました。舞が終わると「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし……」っていう家康の遺訓を謡いあげます。

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 お次は家康館の隣接する池のほとりにある「しかみ像」。三方ヶ原の戦い武田信玄にボロ負けした家康が、その口惜しさを忘れないためにわざわざこの表情の肖像を描かせたという話です。その肖像を元に作られた像。元の肖像は掛軸「徳川家康三方ヶ原戦役画像」として徳川美術館に原本があるらしいです。

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 こちらは「二の丸能楽堂」。

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 能舞台はこんな感じ。普通に撮ったら舞台が暗くて写らなかったんで、舞台のほうに露出合わせたら今度は外側が白く飛んじゃいました。

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 徳川家康公の銅像。写真なんて残ってないから、だいたい想像で作ったんだろうけど、それっぽさが出てる。すごく脂の乗ったおじさんの雰囲気が出てる。

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 「公園碑」。て書いてある。

 うん。知ってた。公園なのは承知の上でここまで来た。

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 お濠の周囲にうっそり生い茂る木々の向こうに、天守閣が見えてまいりました。天守閣への入り口はこの反対側にあります。

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 岡崎城天守閣でございます。松の緑と空の青に、白い城壁が映えますなぁ。なんかこう、衝動的に「あっぱれ!」って言いたくなるビジュアル。

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 上の写真で右下に写っていた石碑。上は竜、下は亀、その間に東照公遺訓が彫られています。これをさっきのからくり時計でしゃべるわけですよ。右側で工事中なのは、東照宮のひとつ「龍城(たつき)神社」。日光以外にも東照宮があるなんて知らなんだ。

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 さてこの天守閣に登って、上からの景色を眺めて天下統一の偉業に思いを馳せたらとっとと帰ろうと思っていたのですが、そういうわけにはいかなかった。

 ということで、まだだ、まだ終わらんよ!