心は空気で出来ている

空気を読むな、呼吸しろ。

「マンガと刀剣の世界 二次元VS日本刀」を見てきましたよ。〜その壱〜

 左耳の下、エラ部分のリンパ腺が急激に腫れました。物を食べると、唾液の分泌に伴って激痛が走ります。数年前から、ストレスや疲れが溜まると、耳の後ろから始まり、ひどい時には顔半分に至る広範囲に痛みが広がることがあったのでまたそれかと思いましたが、ストレスからくる痛みは、無意識に歯を食いしばり過ぎることが原因。リンパ腺が腫れるのとは違います。

 会社の倒産がいよいよ現実味を帯びて来たことから来るストレスか、ストレスのあまり体の何処かが異常を来たしたのか、何か大きな病気の兆候なのか……などと、腫れと痛みのせいでしばらく凹んでいました。

 でもよく考えたら、腫れと痛みが起きる1,2時間前に耳掻きをしてて、しつこくやりすぎて耳の中がヒリヒリしてたのを思い出しました。たぶん傷がついてそこからバイキンが入ったんでしょう。突然腫れてきたのもそのせいかと。保冷剤で冷やして一晩寝たらだいぶ腫れは引きました。耳掻きのやり過ぎには注意しましょうね。

 さて先日、嫁&子供が嫁実家に遊びに行って一日フリーだったので、虎視眈々とチャンスを狙っていた「マンガと刀剣の世界 二次元VS日本刀展」を見に岡崎市まで行ってまいりました。


岡崎公園 - 岡崎城、家康館にて「マンガと刀剣の世界 二次元VS日本刀展」... | Facebook

 タイヤの溝が怪しい愛車で東名高速をブッ飛ばして午前9:40に現地入り。駐車場はまだガラッガラ。岡崎城は、国道1号線沿いの、わりと町中の平地にどーんとありまして、でっかい高層マンションが駐車場の向かいに建っています。そのマンションを横目に、初めての岡崎城公園に足を踏み入れます。

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 大手門が正面入り口となっていて、その右サイドに団体客の写真撮影用ひな壇が設置してありました。こんなん久々に見るなぁと思いながら通過しようとする僕の前に、齢80は優に超えるであろうおじいさんと、おばあさん2人の高齢者3人組がいました。

 おじいさんは黒いスーツで少し腰が曲がっていて、昭和天皇っぽい雰囲気。おばあさんのうちの1人は、年齢にそぐわないツヤッツヤの黒髪を巻貝のようにセットした、上品な物腰のご婦人。もう1人は赤茶色に染めた髪がソバージュなのか天パーなのかわからない曖昧な感じで遊ばせた、そこらへんにいそうな普通のおばあちゃん。2人ずつ代わり番こで写真を撮ろうとしています。「かわりばんこ」って標準語じゃないですか。「交代で」って意味なんですがね。

 僕は一瞬「写真撮りましょうか?」って声をかけようかと思ったんですよ。でもね。でもですよ。なんか楽しそうなんですその3人。いや3人ていうか主におばあちゃん2人がね。仮に巻貝頭のほうをMAKIGAIさん、赤毛のほうをアンとしますか。そのMAKIGAIさんとアンがですね、おじいさんを挟んで、なんだかキャイキャイしてるんですよ。これはあれかな、老いらくの三角関係っていうか、老いてなお青春の輝きっていうのか、青い三角定規なのか、そんな感じの淡い恋心が三途の川にたゆたうみたいな?いやまだ三途の川見えてねぇし。

 それで、あーここでよそ者が割り込むのは野暮だなと思ってスルーしたんです。単にこっちから声かける度胸がなかっただけですねはい。向こうから言われたら撮ってあげようかなとか、むしろ声かけられたらどうしようとかどきどきしながらスマホで大手門の写真を撮りました。

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 「二次元VS~」は、敷地内にある「三河武士のやかた家康館」で催されていて、建物入口に看板が出てました。しかしまずはトイレです。家を出てから一度も休憩せずにここまで来たので、若干膀胱のほうが充溢してましてね。とりもなおさずトイレですわ。トイレに向かう通路の横に、二の丸井戸跡があって、のぞけるようになってます。平成19年の発掘調査で発見されたそうで、まだ最近見つかったばかりなんですね。

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 さて膀胱がスッキリしたところで「三河武士のやかた家康館」に入ります。入ろうとしたら、入口に団体客がうろうろしてて、ちょっと入りづらい雰囲気。老若男女が混沌として受付の窓口を防御してるわけですよ。その、老人と若者それぞれの匂いが混じり合う中をすり抜けて、受付で入場券を買いました。家康館と、岡崎城天守閣の共通券です。

 「三河武士のやかた家康館」はですね、いわば 岡崎城の資料館で、今回の「二次元VS~」以外にも常設展示があって、かなり貴重な資料が説明付きで展示されています。刀とか槍とか鎧兜とか、掛軸とか重箱とか生活用品とか。徳川家康の生涯を追って資料が並んでいるので、歴史の勉強になります。僕は残念ながら歴史にあまり興味ナッシングなので勉強はしませんでしたが。

 常設展示のほうは写真撮影禁止なんで何も撮れませんでしたが、刀や槍の重さを体験しよう!とか兜をかぶってみよう!とかのコーナーは撮影可でした。さっきの団体客がキャッキャ言いながら兜を頭に乗せて写真を撮ってましたよ。僕も日本刀の重さを体感してきました。持つだけなら意外に軽い。でも振り回すとなると重いんだろうな。

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 いよいよ「二次元VS~」の企画展示コーナーに差し掛かるわけですが、予想に反してガラッガラ。いやもうね、館内を歩きながらなんとなく予感はしてました。人が少ないもの。絶対的に。さっきの団体客はこういうのに全く興味ないみたいで、全力でスルーしてたみたいだし。僕以外に見てる人は2人でしたね。しかも見るからにそんな雰囲気を漂わせてて「あぁこの人こっち側の人だ」ってすぐわかるレベルのオーラを発してましたよ。たぶん向こうもこっちのオーラに気づいてたんじゃないかな。

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 やっぱりね、小島剛夕ですよ。小池一夫ですよ。子連れ狼ですよ。マンガで日本刀って言ったらこれ外せないでしょ。胴太貫。リアルに武骨で実用的な感じ?マンガの刀だって言われなきゃわかんないですよね。素人にゃ普通の日本刀と区別つかないもん。ていうか胴太貫はもともと実在する刀の銘柄(?)なんで、リアルなのは当たり前っちゃ当たり前なんですけど。他のは明らかにマンガっぽい作り物(といっても本物の刀匠が作ってるんで偽物とは言えませんが)で、それはそれで見てて楽しいんですけどね。本物の刀匠がこんなの作っちゃうんだー、って感じで。

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 そういえば去年の11月に岐阜県関市でやってた「エヴァンゲリオンと日本刀展」も見に行ったんですが、マゴロクソードとかロンギヌスの槍とか展示されてて、あっちはもう完全に架空の世界でしたね。「あり得ねぇ」感がハンパなかったです。現物が目の前にあるのに現実感を欠くというか。むしろ自分が架空の世界に入っちまったんじゃねぇのくらいな勢いで。リアルなんだけどリアルではない感じでしたね。

 他にもこんなんありましたよーって写真を載せておきますね。

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 さてこの話、長くなってきたので分割します。

 今日はこれまで!