心は空気で出来ている

空気を読むな、呼吸しろ。

マジックブレットを使ってピーナツバターを自作しています

 はてなブログのトップページを開いたら、「オバンとの出会いをサポート」っていう文字が網膜に飛び込んできて、ナニゴトかと思いましたが「カバンとの出会いをサポート」でした。僕もいい加減オジンですが、オバンとの出会いをサポートしてもらう筋合いはありませんのできっぱりと遠慮したいと思いましたごくまです。

 さてピーナツバターの話です。僕は結婚して以来、ほぼ毎朝強制的にトーストを食べることになったのですが、今ではすっかりパン食にも慣れました。実家に住んでいた頃や、一人暮らしをしていた頃は、朝からパンを食べると胃がもたれるのであまり好きではなかったのですが、食べ続ければ慣れるもんですね。嫁さんに感謝するべきかどうか迷います。

 最初の頃はマーガリンを塗って食べていました。しかし中性脂肪が気になるお年頃。コレステロール1/2とか、オレイン酸とか、塩分カットとか、いろいろなマーガリンが僕の口を通り過ぎて行ったのですが、最終的には脂肪が気になってマーガリンを止めました。

 それからしばらくは、何もつけずにパンだけで食べていました。それでも特に不満はなかったのですが、ある時「タモリ倶楽部」を見ていたら、タモリさんがバタピーをミキサーにかけてピーナツバターを作る場面がありました。あのカラッカラのピーナツが、ミキサーにかけるとドロドロのバターになるのを見て衝撃を受け、これは是非やってみねば!と思い立ったわけです。

 幸い、うちにはマジックブレットという強力なミキサーがありました。スギ薬局かどこかのポイントで嫁さんがもらってきたものです。当初、離乳食を作りたいからという理由でポイント交換したものですが、嫁さんがこれで離乳食を作る場面を一度も見ないまま、息子は4歳になりました。ジュースを作ったり、大根や山芋をおろしたり、使うのは主に僕です。

 そのマジックブレットに、一袋100円のバタピーをぶっこんで回すのですが、これがすごい騒音。とても夜9時以降にできる作業ではありません。なので休日の昼間とか夕方にやります。いきなり回し続けてしまうと、ピーナツの一部だけがバター化し、粉や粒が残ってしまうので、全体が均一に細かくなるように、少しずつ回します。最初はそれで失敗して、つぶつぶ入りのピーナツバターになりました。

 しかもこのマジックブレット、モーターが強力なのはいいけれど、すぐに過熱するので連続回転は1分以内に抑えなければなりません。そして過熱するとセンサーが働いて、モーターがウンともスンとも言わなくなります。壊れたのかと思うくらいピタリと反応しなくなります。それを防ぐため、数秒回しては止め、というのを繰り返してミキシングしていきます。

 やがてピーナツはドロッドロになりますが、この時点で相当な摩擦熱を持っているので、下手に触ると火傷します。慎重にふたを開け、別容器に移して砂糖かはちみつか、三温糖か黒糖か、何でもいいので甘味料を入れて(メープルシロップもいいかもね)混ぜ混ぜします。ピーナツに含まれる油の量によるのか、挽き方の粗さによるのかどうかわかりませんが、場合によっては冷えると固まってしまうので、この時点でサラダ油とかオリーブ油を入れておくと固まらなくなります。僕はエクストラヴァージンオリーブオイルを使います。しかし挽き方が甘くて粒子が粗いと、混ぜた油が後で分離してくるので、随時混ぜ混ぜして使います。

 こうして自作したピーナツバターは、そこらのスーパーで売っているピーナツクリームやピーナツホイップとは比べ物にならないくらい濃厚な味わいと、ネットリした舌触りで、ハマる人はハマると思います。僕はハマりました。もう数年来この自作ピーナツバターで朝のトーストを食べています。

 しかもピーナツの脂肪分は、太りにくい植物性脂肪。血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールを減少させ、生活習慣病を予防する効果があるとされるオレイン酸リノール酸(不飽和脂肪酸)なのです。なんて中高年にやさしい食べ物なんでしょう。

 いや、僕はたとえピーナツバターが太る性質のものであろうと(実際砂糖とか入れ過ぎたら太りそう)食べますよ。だって美味しいんですもの。なんならトースト抜きで、ピーナツバターだけスプーンですくって舐めていたいくらいです。元はピーナツなんで、ピーナツ食べてるのと変わりないんですけどね。砂糖とか入れなくても十分美味しいんで、いずれ舐める専用ピーナツバターを作りたいと思っています。

 そんなわけで、家にミキサーあるよという方は、ぜひ一度お試しあれ!固いものを挽けるミキサーなら、マジックブレットでなくてもできると思いますよ。たぶん。……もちろんその辺は自己責任でね!

 以上!