心は空気で出来ている

空気を読むな、呼吸しろ。

オタク文化は衰退しました?

 僕はから揚げ&ビールの最強コンビが大好きなのですが、同じくその最強コンビをこよなく愛する知り合いのぽっちゃり系女子が、まさにその最強コンビの過剰摂取による腎臓結石を患い、七転八倒の憂き目にあったという話を聞いて、若干怖気づいているごくまです。

 さて今日はこちらの記事について思ったことをば少々。この記事に対する批判とか反論ではなくて、単に「それについて俺はこう思う」という話です。


オタク文化は「世代を超えた悪乗り共犯行為」で壊されてゆく - ボン兄タイムス

 オタク文化については、僕もオタクの端くれとして折に触れ考えるところではあります。自分のことをオタクと言ってしまうのには若干の抵抗がありますが、それはオタクであることを恥じるからではなく、オタクと呼べるほどある分野(主に二次元)に精通しているわけではないからです。一般人よりはオタク寄りの傾向がある、という程度なんです。本当です。

 でも、そういった世界(主に二次元)が好きであることは間違いなく、iPhoneにはアニソンのプレイリストがあり、今期の深夜アニメは4本チェックしていて、アニメ・漫画関連のニュースがアプリ側で勝手にピックアップされる程度には好きです。だからオタク文化がどうこうって話を聞くと、ピクッと反応するのです。

 僕はまず、オタク文化というものが本当にあるのかどうかが疑問です。誰が最初に言い出したのか知りませんが、文化って言うとなんか高尚な気持ちがするから、自意識過剰なオタクが自分から言い始めたか、メディアがオタク市場に媚びるために言い出したか、そんなとこじゃなかろうかと思っています。

 オタクって、基本的にはクリエイターではなくて消費者です。作られたもの、発表された作品に群がる消費者です。自分では作らないか、作っても二次創作。オタク文化と呼べるものがあるとするなら、それはクリエイターが作ったものに乗っかってやいのやいのと楽しく騒ぐ文化です。

 てことはですよ。オタク文化に乗っかって一儲け考えてる輩のことをとやかく言える義理でもないんじゃないかと。自分達がはなっから人の創作物に乗っかって楽しんでるんだから、その上に誰が乗っかって何やらかそうと、そもそもの土台はクリエイターの創作物にあるわけだから、文句の言える筋合いでもないと思うんですよね。

 例えば、ガルパンで盛り上がる大洗町ですか?その町がガルパンブームに乗っかって町おこししてるらしいですが、それがオタク相手に商売して儲かることで、クリエイターサイドにお金が回るならそれでいいんじゃないかな。これがもし大洗町でお金が止まってて、クリエイターが「ちょ、うちのキャラ勝手に使うなよ」っていうんなら話は別ですけど。こうなると今ちょっと話題のイケハヤさんみたいな話になりますけど。この記事の内容に直接は関係ありませんが一応貼っておきますね。


イケハヤ騒動 - ネットの海の渚にて

 僕は、オタク文化というものがもしあるとするならの話ですが、別に壊れたって構わないと思うんですよ。それが壊れるころには、また何か別の文化が生れてるだろうし。壊れていくものにはそれなりの理由があって、壊れるべくして壊れるんですから。

 今、アニメやマンガといったいわゆる二次元の創作物が幅を利かせてて、国を挙げてクールジャパンだとか言ってますけど、ああいうのは文化を破壊するだけだと思います。アニメやマンガに何の興味もない人、オタクでもなければマニアでもない人が、金儲けだけが目的で文化を”育て”ようとしてるわけでしょ。そんなものが”文化”として育つわけがないですよ。権力と金に保護されてどんな文化が育つっていうんですかね。文化ってそういうもんじゃないでしょうに。

 そうやって保護されて温室で育てられた似非文化から生まれてくるであろう、クッソつまらない創作物にみんながゲンナリした頃、人知れず活動してきた生粋のマニアがクリエイターに進化して、とんでもないものを創り上げて「やつら」の度肝を抜く!みたいなことが起きたらカッコイイなぁと思うのでありました。

 ちゃんちゃん。