心は空気で出来ている

空気を読むな、呼吸しろ。

健全ロボ ダイミダラー

 この作品、公式サイトなどからふざけた胡散臭さがプンプンしていたので、放送開始前から楽しみにしてました。エロ・バカ・ロボという、僕の3大好物を含む内容であることは、キービジュアルだけで容易に察知できましたので。

 まだ第2話までしか見ていませんが、おっさんの心の琴線に触れるツッコミどころがわんさと盛り込まれていますので、元ネタを知らないかもしれないお若い視聴者の方に向けて、偉そうに解説じみたことでも書いてみようと思います。

 タイトルに「健全ロボ」とついている通り、この作品を大雑把に分類すると、いわゆるスーパーロボットもの(のパロディ)ということになりますね。リアルロボットものの元祖とされるガンダム以前の、マジンガーZを祖とするリアルでないロボットものです。

 さてここで名前が出てきましたスーパーロボットの祖、マジンガーZですが、このダイミダラーはまさにそのマジンガーZを強く意識して作られております。もちろん他にもいろんなロボ作品(エヴァとか)のネタが仕込まれてはいますが、全体的にはマジンガーZを基礎に置いていると言っていいでしょう。

 その一番わかりやすい例が、アニメ版オリジナルキャラとして登場する三博士。友寄もり子、真境名そり子、呉屋せわし子の3人です。マジンガーZにも同じく三博士がおり、それぞれもりもり博士、のっそり博士、せわし博士という名前で、ボウリングが趣味という設定もそのまま持ってきてます。(Wikipedia マジンガーZの項参照)

  そして主人公の真玉橋孝一、こいつも当然マジンガーZの主人公・兜甲児がベースなのかと思いきや、ちょっと毛色が違ってて、どちらかというとデビルマンの主人公・不動明に近いものを感じます。どちらも永井豪作品のキャラなので、似てるといえば似てるんですけど、真面目な兜甲児よりは(デビルマンに乗り移られた後の)不動明に近いキャラ造形ではないかと。あくまで個人的な感想ですが。

 あと、気になる設定としてはチャクラの名前を冠した7つのジェネレータでしょうか。あれのモニタ画面はセフィロトの樹がモチーフかなと思いますが、どうなんでしょう。違うかな。とにかく、チャクラというのは人間に備わる原初のエネルギー(クンダリニー・性的エネルギーの源泉ともされる)の上昇と共に開花し、やがて人間の意識を覚醒せしめるというようなヨーガ業界の話がありまして、これは因子保有者の覚醒と重ねて見ることができますね。

 あとは、悪役のペンギン帝国が、人類の滅亡とか支配を目論むっていうのじゃなくて、「迷惑をかける」存在っていう、とてもざっくりした表現が面白いです。実際には登場のたびにビルや施設をぶっ壊すダイミダラーのほうが、よっぽど迷惑な気がしますけど。あの発進シークエンスとか「活動限界」なんて単語が出てくるあたりは、エヴァのパロディぽいですね。

 その他にも、アソコはアレのパロディじゃないか、アソコのシーンはあの作品の・・・なんて考え出すとキリがありません。実はそれが楽しいわけですが。

 ついでにエロ要素に関して言えば、ここまであからさまにやられると、なんだか照れくさいです。子供のころ、メルモちゃんやキューティーハニーを見て感じた照れくささを、久々に感じました。親と一緒に見ると気まずくなる、あの感じです。

 てなわけで、第2話までの感想はとりあえずこんな感じですかね。最終話まで見るかどうかわかりませんが、気が向いたらまた感想書きます。