ペンデュミオンの螺旋

なんでもかんでも思いつきだけで好き勝手に書いています

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小説

クトゥルー神話への入り口と、激ムズPCゲームの思い出

心ぬるぬる異形の神々 私もあなたも怖がりの物ずき 3日前のホッテントリにこんな興味深い記事が出てきました。思わずブクマ。いや本当は興味深いなと思ってブクマ。 クトゥルー神話って日本でどう広まったの?『デモンベイン』が安心感を与え、現代怪奇とし…

【読書感想文】沙門空海 唐の国にて 鬼と宴す

在天願作比翼鳥、在地願爲連理枝 天長地久有時盡、此恨綿綿無盡期 ようやっと全四巻を読み終えました。食後の休憩時間とか、就寝前とか、隙間の時間を使ってぼちぼち読み進めたので、3カ月くらいかかったでしょうか。 ざっくり言えば、まぁ長大な物語です。…

長編の物語は、無限に広がる風呂敷があれば、名作と言える。

Written on the pages Is the answer to a never ending story こんなTogetterがホッテントリに。 漫画と「広げた風呂敷が畳めない」という話~たとえば浦沢直樹を中心に。 - Togetter あんま気にしたことないな。物語は畳むべきものって固定観念は毒だよ。…

【読書感想文】ゲームウォーズ(Ready Player One)【最近のSFも読む】

※作品の内容に関するネタバレを含みますのでご注意ください。 wwws.warnerbros.co.jp readyplayeronemovie.com 今年の4月に日本でも公開予定の映画『レディ・プレイヤー1』の原作『ゲームウォーズ』(アーネスト・クライン著、池田真紀子訳、SB文庫刊)全…

【読書感想文】虎よ、虎よ!(わが赴くは星の群)【古典SFを読む】

久しぶりの読書感想文は、アルフレッド・ベスターの『虎よ、虎よ!』(ハヤカワ文庫SF・中田耕治訳)です。 文庫のカバーに書いてある梗概を読んで受けた、ぼんやりした作品の印象、あるいは物語の輪郭と、実際に読んでみた内容があまりにもかけ離れていて驚…

魔法少女と超能力少年

数日前に、魔法使い関係の話を書きました。 gokumatrix.hateblo.jp 今日はそこから連想して、少女といえば魔法、少年といえば超能力、という話をしたいと思います。 僕が幼少の頃に観ていた魔法少女もので印象が強い作品といえば「魔法使いサリー」や「魔女…

シュレーディンガーは語らない ― 【第5回】短編小説の集い 投稿したかったけど間に合わなかった作品

<a href="http://novelcluster.hatenablog.jp/entry/2015/02/20/000000" data-mce-href="http://novelcluster.hatenablog.jp/entry/2015/02/20/000000">【第5回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」</a> 【第5回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」 今回締め切りまでの時間が短くて、参加するかどうか迷いましたが、意外とすらすら出てき…

粉 ― 【第4回】短編小説の集い 投稿作品

<a href="http://novelcluster.hatenablog.jp/entry/2015/01/20/000000" data-mce-href="http://novelcluster.hatenablog.jp/entry/2015/01/20/000000">【第4回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」</a> 【第4回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」 さぁ今回も参加させていただきます。どうでもいいことばかりブログに書いていると自分で…

忘年のイクシーオーン ― 【第3回】短編小説の集い 参加作品

第2回は気がついたら終わっていたので、今回は少し早目に投稿しますよ。 【第3回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」 【第3回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」 「忘年のイクシ…

「乙女ダイバー キョウコ」っていうタイトルだけ思いついたので設定を考えてみよう

ここ数年、初夏の頃に知り合いの方からビワをたくさんもらいます。もちろん楽器の琵琶じゃなくて、果物のビワですもちろん。「もちろん」て文字だけ見てるとゲシュタルト崩壊起こして何かゆるキャラ的なものが浮かんでくるのは僕だけですかそうですね。 Loqu…

【短編】 浦島兄弟、竜宮城へ行くの巻

むかしむかし、あるところに浦島タロとジロという兄弟が生きていました。 タロは山へ柴刈りに、ジロは海へ洗濯に行きました。 ジロが海で洗濯をするので、二人の服はいつもしっとりしていました。 あるとき、ジロがいつものように海で洗濯をしていると、大き…

【第1回】短編小説の集い投稿作品 「おばあちゃんのカボチャ」 (A)

<a href="http://novelcluster.hatenablog.jp/entry/2014/10/20/000000" data-mce-href="http://novelcluster.hatenablog.jp/entry/2014/10/20/000000">【第1回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」</a> 【第1回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」 今回は時間もないのでサクッと短くまとめました。それでは早速どうぞ。 ――――――――――――――――…

短編小説の集い ― 投稿作品一文感想 ― 最終回

台風が過ぎてから急に涼しくなったので、今朝は念のため長袖を着て仕事に行ったんですが、全然念のためになってなくて、首周りがやたら寒くてゾクゾクしながらの仕事でした。しまいにゃ夏場みたいにタオル巻いて過ごしましたよ。首周りの保温のために。明日…

「短編小説の集い」投稿作品の短い感想を性懲りもなく述べてみようではないか

先月の終盤にリリースした自作LINEスタンプ「未来型ロボット キュー坊」が、週刊はてなの特集でチラッと紹介されて、「短編小説の集い」に続きまたまた少々浮かれてるごくまです。ただしあれははてなブロガーでLINEスタンプ販売してりゃ誰でも載せてもらえる…

短編小説の集いに参加したことはいい勉強になったに違いない

朝晩はずいぶん涼しくなり、過ごしやすくはなったのもの、日中はまだ動くと汗が出るので、夏のまんまの格好で出勤しています。家の中はまだいいんですが、外に出ると涼しくて涼しくて震えるごくまです。いやまだ震えるまではいってないか。 【第0回】短編小…

短編小説の集いに参加します。 ― 楽園喪失 ―

ギリギリ〆切に間に合ったかな。 リンゴがお題なんだけど、「リンゴ」という言葉を無理やり使わなかった。 あと、最初に書き終えた時点でカウントしたら字数が6000近くあって、削るのに苦労しました。小説っていうか、あらすじっぽくなった。なんかもう…

西遊奇 -6-

第六章 翌朝、太極門にある楼閣の一つに宿を取った玄奘たちは、再び、太極図のある場所に集まった。玄奘、八戒、悟浄、珪、そして悟空。悟空は、500年ぶりに外の世界を見たいと言って、一晩中どこかへ行っていた。 「珪、いろいろと助かったよ。ありがと…

エリア6(シックス) -3-

制約 今日も寒い一日だった。仕事から帰り、スウェットに着替えて、テレビをつけた。手を使わずに。テレビは問題なくついた。念力でリモコンのボタンを押したからだ。カラーボックスの上に乗ったフィギュアをひとつ、念力で持ち上げてみる。簡単に浮いた。使…

エリア6(シックス) -2-

目覚め あれから、怪しいメールは届かない。留守の間に知らないものが部屋に増えていたこともない。何事もなく、日常が過ぎていく。ただ、あの模様が描かれた紙片は、モニタの横に貼り付けてある。この模様なのか文字なのかわからないものには、確かに何か意…

エリア6(シックス) -1-

兆し 今日は午後から随分冷え込んでいる。仕事から帰るとすぐにヒーターを入れ、スウェットに着替えた。パソコンの電源を入れる。とりあえずテレビをつけるが、画面はほとんど見ずに音を聞く。夕方のニュース番組をやっている。汚職、殺人、偽装、事故。どこ…

西遊奇 -5-

第五章 悟浄が旅に加わって、すでに二ヶ月が過ぎていた。結局、ほとんど玄奘一行の一員のような顔をして、行動を共にしている。ときおり、玄奘に組み手を仕掛けては叩き伏せられていた。ただ、最初に悟浄自身が言ったとおり、食料などは全て自前でどこからか…

西遊奇 -4-

第四章 長安の都から西へ数十里も行くと、なだらかな丘陵地帯が広がる。丘を縫うようにして細い川が何本もうねり、ところどころに小さな池が点在している。水辺に木が茂っているほかは、ほとんどが乾いた土と草地ばかりの土地である。 点在する池のひとつで…

西遊奇 -3-

第三章 唐の帝都、長安の都。その北に位置する宮殿の一角に、謁見の広間がある。朱に塗られた円柱が広間を取り囲むように立ち並び、それぞれの柱の前には槍を持った衛兵が立っている。正面の階段の最上段に玉座があり、太宗皇帝が座っている。その右隣の一段…

黒きポイの狂想曲(カプリチオ) -5-

5.エージェント ふと気がつくと、アケミの背後にいた人影は消えていた。俺は、シンジが現れたことをアケミに伝えようと、彼女に近づいた。その時、アケミがこちらを向き、軽く右手を上げた。俺に向かって合図をしたのだと思った瞬間、その手が暗がりから飛…

黒きポイの狂想曲(カプリチオ) -4-

4.待ち伏せ アケミは人混みを巧みにすり抜けながら、どんどん歩いていく。リュウジさんの店に向かっているのだろうが、もしシンジより先に着いてしまったら、後から来たシンジに気づかれて逃げられるかもしれない。アケミはそのことに気づいているのだろう…

黒きポイの狂想曲(カプリチオ) -3-

3.ストーカー女子 ない。自転車置き場に、GoldenFish号がない。どうやら盗まれたらしい。今まであちこち遠征しても、盗まれたことなどなかったから、鍵をかける習慣がなかった。よりによって、こんな大事な時に盗まれるとは……いや、まだあきらめるのは早い…

西遊奇 -2-

第二章 複雑に入り組んだ形をした池の岸辺に、蓮が群生している。大きな葉の間から、いくつかの花が大輪を咲かせていた。蓮の群生の間を通って橋がかけられ、その端に東屋が建てられている。そこに二人の男が立って、池を眺めていた。見事な刺繍の施された、…

西遊奇 -1-

第一章 漆黒の空に、触れたら切れそうな、鋭い三日月が浮かぶ。 夜風が黒々とした竹林を撫で、竹の葉や枝が擦れ合う音があたりを包んでいた。 竹林の隣に、大きな中華風建築の屋敷がある。その一室に、長方形の食卓を挟んで、中年の女とその娘らしき少女、向…

黒きポイの狂想曲(カプリチオ) -2-

2.1万円のポイ 結局、今日の戦果は小赤5匹、出目金3匹、琉金3匹、ピンポンパール1匹だった。最後のピンポンパールは遊びのつもりだったが、まん丸の体型を攻略するのは新鮮で、意外に楽しめた。 「兄ちゃん、また腕を上げたな?」 「いえ、まだまだで…

黒きポイの狂想曲(カプリチオ) -1-

1.夏の夕暮れ 6時を過ぎたところだ。ガラスの器に移しためんつゆに、おろしショウガときざみネギを投入し、箸でかきまぜる。氷水を湛えたガラスボールの中を漂うそうめんをすくい、めんつゆにひたして一気にすする。同じ動作を10回ほど繰り返したところ…