心は空気で出来ている

空気を読むな、呼吸しろ。

息子氏の入賞作品の行方

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いつかは逢える また逢える

あゝ忘られぬ あの面影今いずこ

 今年の夏あたり、夏休み前だったか後だったか忘れたけど、息子氏が写生大会で入賞したということで、賞状をもらってきた。

 しかし、いつどこで写生大会があったのか、どんな絵を描いたのか、息子氏本人が覚えていない。賞状をもらったはいいが、肝心の作品が見れなくてはしょうがない。

 そこで、嫁さんが担任の先生に聞いてみたらしいのだけど、先生もよくわからないようで、入賞作品は、さらに広域のコンテストか展覧会か何かに出品されるそうで、それがいつどこで行われるものかもわからない。

 夏ごろに入賞の賞状をもらったということは、おそらく写生大会が行われたのは気候の良い5月あたりじゃなかろうか。たしかその頃に、校外学習で学校の近くの公園に行ったという話を聞いた記憶がある。

 とはいえ、本人が全く覚えていない、先生に聞いてもはっきりしない。何を描いたのか、どんな絵なのか、さっぱりわからないまま、いつの間にか冬を迎えてしまった。

 そのうち、ひょっこりその作品を持ち帰ってきたりするのだろうか。

 息子氏の人生初めての入賞作品を、是非見てみたいのだけど……作品はいまいずこ。

面影今いずこ

面影今いずこ

 
何処へ

何処へ

 
私は涙の花粉症

私は涙の花粉症

 

 

はじめてのいきなりステーキ

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いきなりステキな出会いが あなた無敵にしてくれるかも

 昨夜、初めていきなりステーキに入った。

 「カミナリステーキ」でも「あっ!そうだステーキ」でもない。元祖「いきなりステーキ」だ。

 お店に到着したら、いきなり行列ができていた。初っ端から「いきなり」ステーキじゃなくて、30分待ちステーキだった。

 さらに、30分待ちの後ようやく席に着いたと思ったら、そこでオーダーできるのは肝心の肉じゃなくてサイドメニューだけ。肉をオーダーするのは別の窓口で、テーブル席番号の札をもらって、カウンター越しに、調理人に直接注文するシステムになっている。

 肉の種類を指定すると、目の前でケースから肉の塊を取り出し、それを包丁でカットする。肉を計量器に乗せると、実際の重量と金額が液晶に表示される。包丁のカットで正確にグラム単位の重さを出せるわけではないので、だいたいの数字になる。

 私はグラムあたり6.9円のリブロースを頼んだ。一番単価の安いやつだ。それでも320グラムほどで2200円を超える。最低300グラムからのオーダーなので、これが一番安いステーキになる。焼き加減はオススメのレア。

 それからまた席に戻り、肉が届くのを待つ。サイドメニューは一切頼まなかった。テーブルは向かい合わせの4人掛けで、中央の壁?の上に調味料やペーパーナプキンが置いてある。お茶か水でも入っているのかと思ったポットには、ステーキソースが入っていた。テーブルの1人あたりのスペースは狭く、鉄板とドリンクとサラダを並べたらほぼいっぱい。

 席にはテーブルごとではなく、椅子ごとに一つずつ番号が振ってあり、何の断りもなく相席になったりするので、あまりファミリー向けではないかもしれない。1人か2人でがっつり肉を食うぜ!という客層が多いのかもしれない。テーブルに用意してあった紙エプロンを首から下げて、ステーキの到着を待つ。

 やがて、鉄板に載ってジュウジュウ音を立てるステーキが運ばれてきた。デコレーションケーキみたいに、星型の口金で絞ったような黄土色の何かが、ステーキの上に乗っている。チーズかな。それとガーリックスライス。ステーキの下にはコーンと少しの玉ねぎが敷かれている。

 結局、並び始めてから肉にありつくまで、1時間近くかかったことになる。いきなりステーキじゃなくて、1時間待ちステーキ。

 カットした生肉を見ていたので、焼かれた肉はだいぶ薄くなった印象。当然といえば当然だけど、微妙に残念な気分。

 ステーキのみで税込み2400円ほど。全然腹は膨れなかった。ほぼ肉のみだから仕方ないか。ライスやサラダもつければ、もう少し腹が膨れたかも。それでだいたい3000円くらいになるかな。思ったより高い。まぁ、お店で食べるというのはそういうことなんだけど。

 肉だけで2400円出すなら、スーパーでオージービーフの厚切りステーキでも買ってきて、自分で焼いたほうがよほどお腹が膨れるだろう。500グラムは買えるんじゃないかな。

 肉マイレージというシステムがあって、マイレージをためて会員ランクが上がると、ドリンク無料とか、サイドメニュー無料とか、いろいろ特典が付くらしい。レジカウンターに置いてあった会員カードを、なんとなくもらってきてしまったけど、たぶんそんなに通わないと思う。

 基本的に、大人が1人か2人で入る店、という感じだった。息子氏を連れてこようかとも思ったけど、あまり子ども向けではない。メニューは鉄板ものしかないので、やけどの危険もある。ナイフやフォークも大人用だけ。平日休みのランチに、1人で利用するのはいいかもしれないが、家族で行こうと思う店ではなかった。しかし1人のランチに2000~3000円も使うほどリッチじゃない。

 うん、まぁ、たまに1人で贅沢したいときに行くなら、いい店かな。いや~でも贅沢っていう雰囲気でもないんだよなぁ。個人的には、あんまり行こうと思わないかな。残念だけど。

 ということで、本日はこれにてお粗末。

いきなりステキ

いきなりステキ

 
フードレーベル いきなり!ステーキ いきなり!ソース 195g

フードレーベル いきなり!ステーキ いきなり!ソース 195g

 

 

 

豚コレラによる殺処分と感染死

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手負いの獣にとってやさしさは

危険を招く罠になると

 岐阜県を発端とする豚コレラ騒動。9月に始まって以来、いまだ終息の兆しは見えず、野生の猪などを介してますます広がっている模様。むしろパンデミックの兆しが見えてきたような、そうでもないような。

 県営公園で飼育されていた展示・鑑賞用のミニブタまでもが、検査を経ないまま感染予防として殺処分された。「とん吉」「とん平」という名の2頭で、公園に訪れる人に可愛がられていたという。農水省によれば、適切に管理していれば殺処分の必要はなかったそうだ。

 野生の猪からウイルスが見つかった例はすでに60頭目、最初に感染が発覚した養豚場で610頭、2例目の県畜産センター公園で23頭、3例目の県畜産研究所で503頭の豚が殺処分となっている。合計頭数は1138頭に上る。

 これが可哀そうだとかもったいないとかいう話は置いといて。

 例えば、そのまま生かしておいたら、ウイルスに感染しても、自然に生き残る個体もいるのではないだろうか。致死率が高いといっても、100%ということはあるまい。治療法はないということだが、豚に免疫はできないのだろうか。

 養豚場などで感染が発覚した場合は全頭殺処分ということになるようだが、これで感染拡大が防げないとなると、全頭殺処分を繰り返して、いずれ国内の豚が絶滅するのではないかと心配になる。

 最も防疫体制が強力なはずの畜産研究所で飼育されていた豚が感染し、全頭殺処分の憂き目にあっているのだ。すでに野生の猪に感染が拡大していて、そこからの感染を防ぐ手立ては、事実上ないと言ってもいいだろう。

 猪経由でなくとも、ネズミやリスなどの小動物、カラスなどの鳥、あるいは蚊や蠅などの虫が、ウイルスを媒介することはないのだろうか。もしそれらが感染源となったら、もうどうしたって防ぎようがない。

 命を「肉」として大量に消費してきたツケが回ってきたのかもしれないな。今回の騒動で殺処分される「肉」の量と、売れ残って廃棄処分される「肉」の量、年間で比較すると、どっちが多いんだろう。

 いずれこの騒動も終息して、また命の大量消費が何事もなく継続するのだろうか。正解のない問題だけれど、なんだか腑に落ちなくて、ぼんやり考えてしまう。

 ということで、本日はこれにてお粗末。

欲望の街

欲望の街

 
白昼の死角

白昼の死角

 
アニマル・マシーン―近代畜産にみる悲劇の主役たち (1979年)

アニマル・マシーン―近代畜産にみる悲劇の主役たち (1979年)

 

 

ローソンのガソリンスタンドでお釣りを忘れてなかった

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Stand up! Stand up! Stand up!

打ち込むのは

All right now All right now All right now

誇りのBullet

  勤め先と家との間に、ガソリンスタンドが併設されたローソンがある。

 今週末は寒くなるという予報で、これからは一雨ごとに寒くなっていくのだろうと思い、灯油を買うことにした。

 仕事帰りに灯油を買って帰ろうと思い、ポリタンクを車に積んで置いたら、車の中が少し灯油臭くなってしまった。タンクに灯油は残っていないけれど、ちょっと危険な香り。静電気で爆発しなくてよかった。灯油はそんな簡単に爆発しないかな。

 ローソンに寄って、灯油のスタンドに現金を入れて、18リットルのポリタンクに注ぐ。ポンタカードを入れると割引されて少しお得。

 18リットル入れると1500円くらい。5000円札を入れて、給油後にお釣りが出てくるのを待つ。まず小銭がチャリンチャリンと出てくる。それから千円札。

 お釣りを財布にしまって、さぁ帰ろうと思ったらレシートを忘れてた。

 よし、レシートも財布に入れたし、さぁ帰ろうと思ったけど、釣銭機からずーっとピーピー警告音が鳴っている。あれ?小銭を取り残したかな?

 小銭が出てくるところを覗いて、フタを開けて中身を確認しようと手を伸ばしたところで音が止んだ。

 そういえば、前にもこのスタンドでガソリンを給油したときに、同じことをやった。

 あの警告音は、お釣りが残っていようがいまいが、関係なく一定の時間は鳴り続ける仕様らしい。紛らわしいな。

 もうちょっと何か、センサーとかでお釣りの有り無しを判定して欲しいよね。本当にお釣りを取り忘れることもあるだろうから、警告音は必要かもしれないけど、取り忘れてなくてもずっと鳴り続けるのは、ユーザビリティとしてどうなの。

 あんだけうるさくピーピー鳴られると、なんだかこっちが悪いことでもしてるような気分になってくる。心にやましいことは何もないけど。たぶん。

 スーパーのセルフレジだって、お釣りの取り忘れはセンサーで感知できるんだから、ガソリンスタンドの機械にそれができないってことはないでしょ。

 お釣りを忘れないように警告するブザーなら、お釣りを忘れた時だけ鳴りなさいよ。忘れてなくても決められた時間は鳴り続けるって、そういうのお役所仕事って言うんじゃない?違う?

 まぁ、どうでもいい話なんだけど。

 本日はこれにてお粗末。

STAND PROUD

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灯油缶 18L ブルー

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自動停止型灯油オートポンプ TP-M20

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【人形劇の進化形】Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀2

www.thunderboltfantasy.com

The land is cloaked in deepest blue

The shadow of eagles across the moon

 2016年の夏に、テレビで放映されていた「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀」の2期である。前作を最初から追っていたので、2期はわりと楽しみにしていた。

 しかしリアルタイムではなかなか時間を取れず、録画したものを休日にまとめて観るスタイルに。最近ようやく時間が取れたので、8話まで観た感想。

 1期と2期の間に劇場版があるのだが、それは近場の劇場で上映されなかったので断念した。スピンオフ的な話らしいので、観ていなくても本編の流れを理解するには支障ないはずだ。

 登場人物は、前作からメインの2人が続投するだけで、あとはみな新顔ばかり。前作とは繋がりのない、新しい物語が始まる。

 主人公・殤不患(ショウフカン)は、「魔剣目録」という、魔剣のリストが載った巻物を持って流浪の旅を続けている。これは単なる目録ではなくて、魔剣そのものが封じ込められた巻物で、殤不患はそれを狙う悪者から守るのに相応しい隠し場所を探しているのだ。

 最初に出てくるのは、悪の親玉の手先である毒使いの女・蠍瓔珞(カツエイラク)。なんだかんだでうまいこと巻物の一部をもぎとり、魔剣2振りを手にする。こいつは最初のほうだけで役目を終えるかと思いきや、物語の半分以上が過ぎた時点でまだ生きている。しかし魔剣に憑りつかれてヤバイ状態。

 新たに登場する流浪の僧・諦空(テイクウ)とのやりとりで、彼女の心情が深く掘り下げられる場面もあり、その哲学的な味付けが物語に彩を添えている。意外と重要な役回りなのだが、考えてみればこれはアニメではなく人形劇だ。装飾の細かいメインキャラともなれば、人形を1体作るのにも莫大な手間と費用がかかるはず。それだけのコストをかけたキャラクターを、ちょい役で消費するなどあり得ないではないか。

 最近のCGアニメではあまり関係ないかもしれないが、セルアニメでは、描き込みの細かいキャラクターは登場シーンや回数が少ないほうが低コストだ。しかし人形劇はその逆で、キャラクターを作るのは大変なコストだが、一度作ってしまえば何度でも使いまわしができる。多く使いまわせば、その分制作コストは回収できるはずだ。

 この人形劇では、顔のアップが多い。人形の顔のクオリティが、アップに耐えるレベルということだろう。確かに、この人形たちは美しい。アニメやマンガの世界から抜け出して来たような造形だ。置いてあるだけでも鑑賞に堪えうる作品、と言っても過言ではなかろう。

 それらが、剣をふるって舞うように跳ねる、飛ぶ、走る。そこへ、CGによるSFXが合成され、剣戟や打撃のアクションがさらに映える。そういったアクションや効果ももちろん好きなのだが、普通にキャラクター同士が会話している時の演技も好きだ。細かい表情やしぐさを人形で表すことはできないので、人間やアニメのキャラが演じるより大げさな動きと、決めのポーズが多用される。人形劇独特の演技と演出があり、そこに味わいがある。

 アニメやCGに慣れ親しんだ、日本の若い世代にはあまり刺さらないかもしれないが、NHKの人形劇を見て育った私からすると、台湾発のこの新しい布袋劇は、人形劇の進化と可能性を見せられたような興奮を覚えるのだ。これはおそらく、CGとの融合によって進化した、最近の特撮を見たときに感じるものと似ている。

 物理法則に制約を受けない二次元ではなく、三次元の世界に実在するものが、その制約の中で動き、現実には不可能なファンタジーの世界をいかに表現するか。そういった創意工夫の妙とでも言うべきものを、この人形劇の中に感じるのだ。

 二次元のアニメやCGには、物理法則の制約を受けないからこそ失われる「何か」がある。私は特撮や人形劇の中で、その「何か」を観たいのだろう、と思う。

 というわけで、本日はこれにてお粗末。

His/Story / Roll The Dice(期間生産限定盤)(DVD付)

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